NAVERまとめ、の引用だらけで作られたコンテンツも、微妙。

まめなはうすみたいなのも似たような所ありますが。


まめなはうすって言ってますが、ああいう紹介サイトは、ですが、参照元記事のコンテンツをあまり開示しないようにはしていますよね。
要約をつけることもこれまた著作権法上微妙(著作権には翻案権もあります)でもありますし。


著作権法の概念は、「著作の財産権をしっかり認めていこう」で「それによって著作物の正しい利用を推進しよう」という事なんですが。
まあ、あの、「金を払わされる可能性」みたいな事をあまりにも忌避しすぎていて、「著作権利用の対価として無闇にボッタクれない」のに妙に著作権者に連絡取らない風潮が出てるだけなんですよ。IPに対して防衛的になりすぎているメーカーや出版社も問題あるのですが。


一般の人にあまり馴染んでいない概念に、「ライセンス」というのがあります。
ライセンスを与えれば無制限にモノを使える訳じゃないです。どういう使い方に対して権利を与えるのかというのは、個々の契約によりますが、基本的には条件付きであります。
特に、「金が儲かる」形のものに関しては注意が必要です。
だから、「金が儲からない」ものに関しては、比較的ゆるい認められ方をしてたりします。
アニメに関しては特にそのやり取り出来る所が利益独占してたりしますね。


このライセンスは、「どんな人や企業でも同条件で結ばれるものではないです」。
Amazon最恵国待遇な条項を契約に入れていたので公取が動いたという話がありましたが。
本来であれば、「二次創作物に公式が許諾を与える」のは、「絶対に全範囲ではない」ので、個々に確認してネットにその情報を上げても意味がないんですよ。
しかも、具体的に何らかの作品を指してボーダーとか決めてる訳でもないですしね。商業作家の二次創作は認めても同人作家の二次創作は認めない(あるいは逆も)のもありなんです。


赤松某とかその辺りにたかってる法律家ももう少しちゃんとしろよと思うんですが、これら「個別の契約ごとについて他者へ公開する事もない」ですし、「裁判で勝ち負け競うのが目的の権利でもない」んですよ。


あのねえ、一度でもいいから、「ちゃんとした手続きをして」モノ作って欲しいです。
今のままだと絶対にアングラ文化のままですよ同人。
CCの概念輸入してとか、あまりにもグチャグチャに突っ込んでも仕方ねえです。日本はそういう「利用しようとする人達がちゃんとフレームワークを作る文化ってのがない」のは分かるんですが、「グレーゾーンで儲けるアングラ企業の存続にしか役に立ってない」んですよ。
同人を同人に貶めてるのは、業界の人達です。


ま、ハッキリ言うなら、「赤松とか小倉は切れ」。

「世間一般」に「理解させようとする」行為は、諦める方がいい。

芸大生は「理解不能な」天才でも、奇人変人でもない。 - 言っとこうかなと思った。
見て。


天才と持ち上げられる場面もあれば、奇人として白い眼で見られる事もありますよそりゃ。
けど、人って根本的に、他人を理解していないものです。
だからこそ「普通」とか「普通でない」とかって軽々しく扱えるので。
所詮人間がマトモに識別出来る個体って、そんなに数多い訳じゃないじゃないですか。その中で統計的な事実として「普通」「異常」とか人間が切り分けてるのではなく、社会に流布された「普通」という規格に当てはめてる事でしかないんで。


いわゆる世間一般の方々が、「普通」が何か理解せずに、「普通は~」とか言っている事は、当然世間一般の人も「何か違うなー」とか思いつつ流しているので。
そこに棹さす行為が既に「普通」とは乖離してるって所もあるので。


僕らデュシャンじゃないんで便器は便器として見ますし、石をどこかの広場に持ってくとかって発想はないですよ。
根っこの所でそんな深い理解とかするもんじゃないです。
理解して概念を「使ってる」訳じゃないんです。大した理解もなしに使ってんですよ。

今四十だが、こういう感覚はとうの昔にない。

僕ら“40男”が抱えているこれだけの憂鬱 (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン
こういう事は考えないなあ。


箇条書きにする。

  1. 「僕ら」という感覚はない。
    1. 上はどこぞの会社の社長とかCEO、下は死人とかそんなのだし、そもそも「僕ら」といえるものは中高くらいまでで、大学が同じだからと言って同じような人生を得られる訳ではないというのが、就職氷河期を経験して考える事ではある。
  2. 「上の世代も下の世代も、それぞれそこそこのイメージを確立している」と「思うのなら」、ダラダラと上の世代や下の世代と比較せず普通にやればいいだけの話。
  3. 未来予想図、という発想は他メディアなんかでもしばしば見るが、二十の子じゃあるまいし、先行きそのもの(自分が進む未来)はそれほど博打には満ちていない。
    1. 無闇な博打でやるんじゃなくて、意図や意志で進む方向に動かしていくのが当たり前に分かってないといけないと思うがまあ。
    2. 計画的であろうが無計画であろうが、人の生きてく方向というのは直近で何やったという事によって繰り返し強化されてく。今更地位を投げ打ってやりたいことをやるとかってのは、若い人らを食わせななあと考えてる人間は無理であるし、そこまで我が強ければ何歳だろうが博打やってるだろう。
  4. 生き方のヒントとか言われても、出来るアドバイスは「で、どうしたいん?」以上ではない。

通常とは違う(通常って言っても細孔内の分子挙動の「普通」の話ですが)振る舞いがカーボン・ナノチューブで見付けられたという話。

news.mynavi.jp
こっち細かく把握されてた。
活性炭にひたすらヘリウム吸着させてたラグビー部のどっかのTV局に行った人を思い出すなど。私がやってたのはマイカ表面での液晶分子構造でしたが、温度依存性がきつくまた装置全体の温度管理が必要になってAFM使っての観察は厳しかった。

カーボンナノチューブの基本的な特性

  • 細かいチューブがある
    • ナノサイズ
    • 上記記事の場合だと、1.05nm
      • 因みに、水分子の場合には分子の大きさが0.1nmくらい
      • 分子間の距離は0.3nmくらい
      • この径の大きさをどう求めたのか分からないが、まあ、直接物差しで当てている訳ではなく、SEM観察とかで決めてそうな気がする
  • 表面修飾していないと基本的には炭素は疎水性
    • 故に、通常よりも水は出ていきやすいという予想がある。
  • 細孔内では、分子間力により、通常は沸点が上昇する


シンプルに言うと、「モノの表面にモノは吸い寄せられる」(分子間力)んですが、カーボンナノチューブの表面に馴染むより水分子同士でくっついてた方が熱力学的に安定だったりするわけです(まあ水分子同士での水素結合とか含め)。
水素結合は分子間力よりはオーダーちょい上で強いので、極性分子じゃないと相性が悪いんですね。

これの面白い所。

しかし、今回の実験結果は、シミュレーション予想とはまったく異なり、「100℃を超えた温度で水が固体化する」という意外なものだった。研究チームは、ラマン分光法(分子の振動スペクトルを分析する手法の一種)を用いて、直径の大きさを変えた6種類のCNT内部の水について調べた。その結果、最も小さな直径1.05nmの単層CNTでは、水の凝固点が最低でも105℃になっていることがわかった。温度を厳密に測ることは難しいため、実際の温度はもっと高く、最高151℃で固体化している可能性がある。

直径を0.01nmだけ広げて直径1.06nmの単層CNTで実験した場合には、凝固点の範囲は87~117℃に変化した。直径1.15nmの二層CNTでは、凝固点は-35~10℃となり、普通の水よりも下がった。直径1.44nmと直径1.52nmのCNTでは、それぞれ15~49℃、3~30℃の範囲で水の相変化が観察され、日常的な条件に近くなった。

MIT、カーボンナノチューブ内部で100℃超の水が凍結する現象を発見 | マイナビニュース

「高い温度」だけではなく「低い温度」も観察されているという事です。
この辺りになると、シミュレーションでは厳しい可能性があります。
メチャクチャサイズに敏感なようですし、これより小さい場合にはどうなんでしょ。

シミュレーションで予測出来なかった最大の理由。

観測結果(から類推されるシミュレーション結果)からの乖離がある場合には、シミュレーション結果を報告する事がそもそも難しいからです。

このようにCNTの直径をごくわずか変えただけで、凝固点が数十℃という幅で大きく変わることも、これまでは予想されていなかった。従来の研究ではCNTの直径を厳密に測定できていなかったため、サイズのわずかな違いから大きな結果の違いが生じることが知られていなかった。これがシミュレーションで正しい予想ができなかった理由のひとつであるという。

MIT、カーボンナノチューブ内部で100℃超の水が凍結する現象を発見 | マイナビニュース

観測されてない事実がシミュレーションで得られた時に、考える事は「シミュレーションが間違ってんじゃないのか」という話になるんでねえ。
まあ、シミュレーションと言いましても、数百個の水分子及び表面分子の境界条件を定めその分子の状態を探るというのは、かなり難しい話でして、計算機資源が潤沢であればいいですが、計算量を減らす為に条件削ったりすると、まあ本末転倒な話にもなりがちです。
自分はやってませんが、一定の距離が離れていたら計算から外すとかザラ。
あと、カーボンナノチューブ内の凸凹まで表現出来るモデルを作るとかになると、うんまあキツイです。表面に全く水分子が馴染んでない訳でもないとは思いますし、幾らかは確率論的に表面に溶けてしまってたりするでしょうし、ウダウダした話を全て考慮してかつfs単位で動くもののシミュレーションとか、考えたくもないです。観察を先取りするシミュレーションが難しいのはホントここらへんあるんやでーと。この上で、実際にプログラムのバグとか計算機のバグとか出て来るのもありますしね。

他。

CNT内部における水の固体化について、研究チームは「氷」という表現を使うことを避けている。「氷」とは結晶化した水のことだが、CNT内部で固体化した水において、氷の結晶構造が存在するかどうかはまだ確かめられていないからである。

MIT、カーボンナノチューブ内部で100℃超の水が凍結する現象を発見 | マイナビニュース

今回使ったのはラマン分光法ですので、結構浅い部分しか見えないと思いますうまくやっても。結晶構造解析まではやってないという風にも思います。
元のカーボンナノチューブ自体が小さいので面倒そうですね。
多分、謎の現象が現れて手持ちのラマンで測定してみたら何か固体っぽいという話なんだと思います。

今回の発見の実用的な応用としては、プロトン(水素イオン)が高速で移動する「アイスワイヤ」などが考えられる。水は、通常のプロトン伝導材料と比べて、少なくとも10倍の速さでプロトンを伝導できる。室温でも融けずに安定した固体相の水をCNT内部に充填すれば、理想的なプロトン伝導体として利用できる可能性がある。

MIT、カーボンナノチューブ内部で100℃超の水が凍結する現象を発見 | マイナビニュース

量論的にはそうなんですが、気色の悪い効果が出てきそうな気はします。プロトン伝導の話については、産総研にあります。
産総研:氷中のプロトン拡散過程の観測に成功


個人的にはここらへんの技術が進んでくれると嬉しいけど、ゴメン、まだ新物性で精一杯で産業化微妙だよと思いはしますが。

機械学習は、著作権上大丈夫なんだろうか。

家の中でWebのデータをせっせと使うのはまあいいとして。


営利企業の中で、画像認識の為にWebにある画像を利用するのはいいのだろうか。
学術だ研究だ開発用だ(これは微妙)というのは分かるけど、機械学習の成果を使ってカネをいただく際に、機械学習の元ネタにした著作物を作った人に著作物の使用料を支払うのは筋なんではなかろうか。


ただ、この辺りを考えると、無料でサービスを使わせるGoogleとかの会社が、機械学習などの元ネタを専有してしまうという問題になっていくだろう(利用規約にはちゃんと書かれている)。他の新しく技術開発する会社とかが出にくくなる。
しかし、出にくくなるとは言っても、その為にサービスを無料で提供するというコストを払っている会社と、やってないが利用したくるという会社では意味が異なってくるだろうしなあ。

うーん。

日本のWebメディアは残念。

jp.techcrunch.com
まあ、紙の新聞社も褒められたものではないが。


英語の方がマシという状況になっている。

一目瞭然ではなかろうか。翻訳は無視するとして。
英語だと、Natureの出版物がきて、その次にNCIのページが来る。その次にはMedlinePlusだ。
まあ学術語っぽいので、例えば吐き気とかにしてみると、

これももうウンザリするような差異がある。


海外だってクソみたいなメディアはあるが、圧倒的にマトモな情報の流通量が異なる。
"それでも"、広告見るとクソみたいなものがくっついているのだが、
でも、元のエントリ自体は、丁寧に作られている。


「ネイティブ広告ガイドライン」も海外と比較をしてみたが、それ故にちゃんと広告は広告と分かるようにするという決まりがある。
日本は、そもそも記事の価値が薄い。故に広告のクソさがあまり際立たないのかも知れないが。


メディアの人間はこういう惨状なのに、気付いているんだろうか。
いやホント心配になる。
多分ヨッピーは分かってないと思う。

WELQの問題について少し。

jp.techcrunch.com
今でも認識が甘いのではないか。

著作権違反について

「リンクが作成されていない」「複数の記事の組み合わせで作る」という事によって、著作権法違反の回避が可能、とはいえない。
「完全コピーで無ければ著作権違反ではない」のではなく、確たる証拠と言いづらいだけである。
マニュアルがある以上、会社の業務として著作権違反に当たる行為を推進していたという事については否定は出来ないと思われる。


ここら辺、駄文であろうが引用としてURLのリンクあったりすればちょっとはマシなのだが(例えばNAVARまとめとか)。

薬機法(医療機器も含まれるようになりました)違反について

医薬品的な効用を謳うと、それは薬機法違反となる。
医薬品・健康食品の広告はその辺りのさじ加減が大変難しい。化粧品等でもその言い換えをするお仕事をやっている人達が一定いる。


実は現行のサイトでも危うい宣伝を行っているものが多い。
参考:
医薬品医療機器等法に関わる不適表示・広告事例集 東京都福祉保健局
医薬品的な効能効果について 東京都福祉保健局
医薬品等の広告規制について |厚生労働省
医療法における病院等の広告規制について |厚生労働省


ちなみに、ここらへん意識されているかどうかは不明だが、「広告によって特定の医薬品へ誘導する行為」が問題とされる。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/koukokukisei/dl/index_d.pdf

薬事法における医薬品等の広告の該当性について
平成10年9月29日 医薬監第148号 都道府県衛生主管部(局)長あて 厚生省医薬安全局監視指導課長通知

薬事法における医薬品等の広告の該当性については、かねてより、下記のいずれの要件も満たす場合、これを広告に該当するものと判断しているので、ご了知の上、今後とも薬事法に基づく広告の監視指導について、よろしくご配慮を煩わせたい。

1.顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昴進させる)意図が明確であること
2.特定医薬品等の商品名が明らかにされていること
3.一般人が認知できる状態であること

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/koukokukisei/dl/index_d.pdf

(全文引用だが、官公庁が出したものに関して著作権法適用除外)
例えば、
Zensoku.jp 喘息(ぜんそく)の総合情報サイト
商品名は、多分出ていないと思う。
google:アドエア site:zensoku.jp
血圧ドットコム 高血圧に関する総合情報サイト ノバルティスファーマ株式会社
google:ディオバン site:www.ketsuatsu.com


なので、ガチな医療系サイトには広告がまずないはずである。

もう少し、案をねらないといけない。

1つめが医療・ヘルスケア情報の取り扱いに関して認識が甘かった点です。数カ月前から(WELQについて)医療関係者の監修がない状態で記事が公開されている事実を把握していました。当時、「後で監修をつければいいのではないか」と思っていたのですが、この認識が甘かったと思っています。医療・ヘルスケアというセンシティブな情報を取り扱うメディアとして、あるべき姿ではなかったな、と。監修をつけるプロセスは進めていましたが、もっと早い段階で取り入れるべきだったと思います。

http://jp.techcrunch.com/2016/12/01/dena-moriyashu/

まずビジネスとして、広告に存在する規制を理解していない所が一番大きいのではないかと思われる。
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/100121premiums_34.pdf
広告、は、消費者への利益供与になる場合もあるが、歪んだ情報・広告であれば、消費者の不利益になる。医薬関連は特に厳しいのではあるが、厳しいだけで根本的には不当表示防止である。
監修をつけるとかの問題ではない。

2つめはWELQに限らず、私たちが運営するその他のキュレーションメディアも含まれることなのですが、記事の作り方に問題があったと思っています。BuzzFeed( Japan)が公開した記事を見まして、マニュアルや指示の内容、例示の仕方など記事を作る一連のプロセスがクリーンであったか、モラル的に問題がなかったかと考えると、決してそうではない。記事の作り方に問題があると感じました。

DeNA守安氏「認識が甘かった」——WELQに端を発したキュレーションメディアの大騒動 | TechCrunch Japan

この部分に踏み込んだのは良かった。
先に書いたのであるが、「マニュアルに翻案せよと書かれているのは流石に拙い」。
「こうやって改ざんしたんですわー」と書いている段階で犯罪告白に等しい。
文言をチェックして一致不一致に踏み込んで判断するのは、「偶然の一致」とか主張する場合である。

現場にも確認したところ、組織的に独立した形でやっているMERYを除き、私たちが運営している9つのキュレーションメディアは似たような体制で記事を作っていることが判明しました。最初、アップされている記事で問題があるものを順次非公開にしていくという方法も考えたのですが、それではWELQの医療記事と同じように判断が遅れてしまうと思ったので、MERY以外に関してはいったん記事を非公開にすることを決めました。現在公開されている記事の中には問題がないものも含まれていると思うので、その記事に関しては社内の管理委員会で内容を精査した上で、問題がなければ再度アップしていこうと考えています。

DeNA守安氏「認識が甘かった」——WELQに端を発したキュレーションメディアの大騒動 | TechCrunch Japan

多分著作物パクリの所を加味した判断だと思うが、多分「問題があるかないか白黒のジャッジがまず難しい」と思われる。
現状、「作り方」が出てしまっている段階で、また、「参考にした元の記事」がハッキリしない段階で、果たして社内で見付けきれるかどうか。制作物はあるが制作者が明確になっていないようにも思う。誰が書いたか分からない状況、元ネタも分からない状況、で、「Google検索などの機能でチェックしてみました」などの機械判別では信用出来るものではない(せっせと機械に同じだと認識されないように『加工』していた訳だから)。
リセットした方がまだマシではなかろうか。


言及されていないが、

  • 社内通報制度

等真面目に取り組むべきではなかろうか。
この記事の発言を見ている限り、社内にコンプライアンス違反を通報する制度がなく、またCEOが法務を黙らせている姿が見える。
本当に社内でひとつも「ヤバイ」という声が上がっていないなら、会社は畳むべきだ。
よく、経営層の近くに、「○○委員会」というのを設立するパターンが多いが、それが有効に働くはまずない。末端の作業者よりも企業犯罪に対しての犯罪意識が薄く、「チャレンジ」させるインセンティブが大きく働く人達が行うのは、究極のモラリストみたいな普通の従業員以上に厳しい感覚が必要なのだが、CEOを見ても分かるが、「むしろ遵法精神は低い人達」である事の方が多い。
対応が早かろうが、「二段階で判断した」のを見るに、会社の勢いに飲まれている度合いが高い。

最後に。

医療系従事者に警告しておくが、「この手の記事の監修を引き受けるなら、相当の覚悟は必要と考えた方がよい」。
例えば市販後試験だと一枚ふごふごという値段がつくが、その医薬品の信頼性の担保の多くは製薬企業が責任を負う。
たった一言、「この薬は○○に対して効果があります」という事を言わんとする為に、様々な企業やメーカー、官公庁が莫大な費用をかけているのだが、その責任、担えるのか。

市場の競争原理を信奉するのは、純粋に過ぎる。

寡占でお値段釣り上げて足下見るの平気な人がいるからだって。


ぶっちゃけ人月単価もうちっと上げようかなと思ってるが、さりとて理不尽に価格を釣り上げて出すインセンティブとかない日本企業なもんでやってない。
んだが、それアメリカだと社会全体の傾向なんである。故に、医療絡みの給料は高く。
ただ、銭ゲバの才能が評価されてるのであって、故にデータサイエンスはほぼデータアートになっている。
OSSの活動も、いわゆる企業からの投資であり、成り上がりを作れる環境の維持という事になってしまっている。


いやもうホントにアメリカの社会としてのガメつさと案外高給取りでも無能だなと思う所は多くあって、いやでもこのノリに乗らないと稼げないんだよなあという所でうんざりしてはいる。


深遠なるモデルがある訳でもない。
適当にデータ集めて意味も考えずにガチャガチャやって何を予言しようか考えてるマーケ分野の統計は、正直な所好きになれない。やってる事はマーケコストの節約でありシステムユーザの増加でしかないし。チョコチョコおまじない的なパラメータいじりやって、現実に帳尻合わせてる所があるし、効果も怪しい。
いやホントに一番怪しいのが、業界全体でその手の事を会社関係なく持ち上げるインセンティブがバカみたいにあって、どー考えてもこんなもんが数十年基本構造変わらずに延々値上がりしてくのは正直どうかと思う。


脱線だいぶしたが、アメリカの医療費が高いのは元はと言えばバイオで稼ごうとした国家戦略に載ったものであり、そのインセンティブはアメリカの社会として強く肯定されてるからである。
何のことはない、びっくりするくらい世界中から製薬会社買収し傘下に置き研究機能は奪い取って、高水準労働を集約してるだけなんであるが。
ただ、売り付ける相手として特に気に入られているのもアメリカ市場で、新薬がメチャクチャ売れるのもアメリカである。医療が崩壊してるのに。
破産しそうな人からでも遠慮なく間接的に金を集めるのがアメリカという所で、ビジネスとして成り立てば消費者が明日死のうがあまり関係ないのもアメリカ。


あまりにもそれが凶悪であるが故に、献身的なボランティアなどが生まれざるを得ないという所もあるのではなかろうかとも思う。

出生前診断で検査されるのは、染色体異常、特にトリソミーです。

生むか生まないかは二人で決めて、としか言えないし。


そもそも、勘違いされているのですが、ダウン症なんかのトリソミーは遺伝はまずしないです。ダウン症の人が結婚した場合は難しいのですが、あまり子ども出来ません。そもそも出生前診断で分かってその上で生もうとしても生まれるかはナカナカ難しい話ですし。
もう一個言うと、次の子どもがダウン症、というのもまずありません。


遺伝子はソコソコバグりやすく出来ているので、遺伝子を根拠に間引きしてもほぼ無意味です。
知能を伝えるような遺伝子はなく、遺伝子異常が原因の病気はありますが、それらが全て遺伝してるわけではないです。血友病患者さんはヨーロッパの貴族の血を引いているわけではないです。


古い優生学、は、ナチスと紐付けられて言われる事が多いですが、その実、世界各国で行われた運動でした。
現代的な優生学は、しかし、遺伝子の研究が進んでいる事をあまり根拠とせず、ほぼ昔の時代の知識に合わせた形でのエセ雑学を含んでいます。よりニセ科学らしくなっています。


ナチスの時代の優生学など、科学が社会に影響を及ぼせるかのようなええ加減な話は、個人主義の時代に入り、より嘘を紛れ込ませやすくなりました。
ガンとか遺伝的な要因は極めて稀と言われています。殆どが環境が要因と。乳房切除したのはその稀なケースに該当したからです。が、それでもその遺伝子持ってて8割程度なんで正直微妙だと思いましたが。


多分この辺りは、兄弟減ってるからかもとは思います。兄弟、作りそこそこ似てるけど、メチャクチャは似ないんですよねえ。

「結婚したい」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。

なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に結婚しちまってもうすでに終わってるからだッ!だから使った事がねぇーッ
「結婚した」なら使ってもいいッ!

リサイクル金属から作るというのでは、別段"エコ"ではない。

www3.nhk.or.jp
全国から集めるガソリン代だけで相当かかる上にあまり意味ないと思う。
あと、既存のリサイクル業者イジメになるので止めた方がいいと思う。


そもそもせっかくサイクルとして組み込まれているものをわざわざ引っ張り出して変な流通を臨時に作る事が一番カネの無駄。

色々探したが、「Diskinfo」がWindowsでは一番使い勝手がよいなあ。

ディレクトリのファイル一覧とか取得したくて、サイズとかもチェックしたかったので。
で、これが今の所一番使い勝手がよい。

  • インストール不要
  • GUIがそこそこ感覚にあう

「この世界の片隅に」見た。

テアトル梅田で見たのだけど。
うーん。
感想がスゴく言いづらい。言いづらいんですよ。
いや、何というか。


いや、何というかなあ。


下手な解釈や先入観が伝わってしまうのが嫌なんで、まだの人は以降読まない方がいいです。
見てみるか迷ってるなら、見に行く事はオススメします。わりと真剣に素直に見た方がいいです。巷の評判とか一旦脇に置いて。












アニメ作品として素晴らしいのか、は、脇に置きます。
この物語には、それほどのドラマ性はなく、NHKの朝の連ドラよりも退屈な、ほのぼのとした日常が描かれてるんですね。
戦争だからって言っても、暗いエピソードとして描かれてるのは一つだけで、それも時間にしてそんなに長いわけじゃないです。
だから軽い、んですけど、ただ一つの話が、ホントに不意に挟まるのですよね。
これが、ヤッパリそんなに重い話ではないんですが、画面から消える色々なもの、ということがかえって重いんですよ。いや、人の死ってこんなに重いんだよなってのを久々に思いました。ある意味、マミさんの首チョンパなんですが。悲劇はそこで挟まってお終い、なのですよ。お葬式の場面もないのが不在を際立たせて。
で。
その重みがじわじわ解消される前に、戦争が、終わるんですよ。これが、また、重い。



多分、戦争の理不尽さみたいなものが、こういう事なんだと思います。
始まる事、始まってる事は、そこまで理不尽な感じに見えないんですが、いつの間にか、不意の死を覚悟させられてたんだということ、それが自分じゃなくて身の回りの人が亡くなるんだってこと、終わって振り返るとなんだったんだということ。


お父さんが、最初は弾が当たったかと思ったら過労で寝てたエピソード。
怪我してしばらく意識不明で病院にいた事。
家の義兄が石で帰ってきた事や、近所の人の話。
そういや幾つも死を暗示させる話が入って来ているのに、あまり気付かないようにして来たのに、否が応でも気付かされるんですが、ボンヤリクスクス笑ったりしてたので、一気に血の気が引きました。


いわゆる絵になる光景は、アニメの絵柄とは別に書き出され、多分あえて沁みるような絵を作らなかったのだろうと思います。
派手な空戦もなく、戦争中だから当たり前にある光景として、派手さもなく。
初めは戦死した遺骨が運ばれてきて、それから空襲がやって来て、やがて近くに爆弾を落とすようになり、でも近くに落ちてきた爆弾の数はそんなにあるわけじゃありません。たった一発の不発弾、運が悪くて人は死ぬ、そういう命の軽さみたいなものが、かなり耐え難いです。


この作品の戦争観について類似のものがあるかは、寡聞にして知りません。戦争によって日常が壊れていくというような描写は多いですが、日常が戦争になっても続き戦後になっても続くというよくよく考えれば当たり前な話を書いて、いつの間にか戦争に巻き込まれいつの間にか戦争が終わるという、日常に割り込んで来る戦争というのを描いたのは、かなり珍しいのではないでしょうか。
あと、日常を描くリアリティがおそろしくあの絵柄なのにあって、そう、瀬戸内の空ってあんま青くないんですよね。どこかしらうっすら白く、夕焼けはキレイなんですよ。
どこかしらおとぎの国のようでいて、その実70年前の日本という、ある意味夢のような世界で、でもその中での戦争で、弾がみんなを避けてくれるわけじゃないんですよね。


しかし、こう、キツいなあ。


こうの史代好きで読んでて、夕凪の街 桜の国もキツかったんですが、これはまた格別に堪えますね。いや原作はチラッと読んでて単行本で買うかなとか思ってたんですが、これはうんまあホントにキツい。
二回目見に行く気力がまだ湧かないです。


いやホントにキツい。
正直仕事に影響出るわこれ。

ドワンゴの限界ここかなー

宮崎駿に責められた後に、実験と言い訳してたけど、かなり強い批判に対して、真っ向から立ち向かう訳でもなく、「躱そうとする」のがね。
多分分かってないんですよ。倫理的なのは後付でキレイにして来た所あって、まあそこら辺の悪趣味さが良く出てた。


あと、もう会社のDNAとして露悪的かつ即物的なものが根付いちゃってるよね。
アレ単なる失敗作を言葉で誤魔化そうとしただけよね。そもそも、何がしたくてアレ作ったのかな。出来たもん見せるんじゃなくて、見せたいものを作ってほしいよね。