昔の士族が四民平等後も同じく権勢を維持しているというお話。

武士の子孫、今も日本社会で優位―米大学研究 - Japan Real Time - WSJ」を見て。
これは本当にそう。


自分は進学校に通っていたが、やはり名簿の偏りは感じた。無論庶民も混じるのだけど、士族か帯刀許可のある庄屋かという感じだった。
ちなみに、ウチの爺さんが家を燃やしたので、父親が引き継いだ財産というのはない。
ないが、「とりあえず勉強しとけ」という所に関してはあった。


明治維新の時に、四民平等とは言われたのだが、その当時には農地解放というのはなかった。つまりは、身分としては変わったが、結局の所、それの元となった、中央集権制度はあんまり変わってない。
特に地方は何も入れ替わってない。
元々、昔は本家以外の血筋は断続し易い。明治時代に士族が没落したとしても、そもそも今の田舎には水呑み百姓の子孫はいなくて、ほぼ都会や地方に出て都市労働者に姿を変えている。


ちなみに、「簡単な苗字でも士族はいる」が、「レアな苗字の場合士族の可能性は高い」。
庶民でも苗字は持っていたが名乗ってたりしなかったものを、公的に名乗るようになったのが明治だが、そこでバリエーションが増えた訳ではない。庶民も冠婚葬祭の際には名乗る苗字を持っていた。また、苗字の多くは地名から取られているが、レアな苗字の場合は、だいたい地名ではない事が多い。


ちなみに、

日本の部分の研究は、1812年江戸幕府の記録から名字を抽出し、世界中の名字を探せるインターネット上のデータベース「World Names Profiler」で人口100万人当たり10人以下の名字を検索する方法で行われた。石井氏らは、珍しい武士の名字を持つ人は武士の子孫である可能性が高いと推測した。

武士の子孫、今も日本社会で優位―米大学研究 - Japan Real Time - WSJ

なので、ブコメの幾つかの人は文章を読み飛ばしている。
一応日本の人口は100万人ではないからね。


はてなで調査すると、おそらく偏った結果を得られると思われる。
特に高年齢の場合。
自分の世代見渡して、インターネットを使いこなしている人ってそんなにはいないんだよ。SEでも家にPC持ってない人だっている。
自分の小学校では、極稀にMSXがいた程度なのだけど、中学に行くとやたらPC-88とかPC-98のユーザもいたしなあ。特にナナロク世代の、小さい頃からPCいじってた人って基本的に富裕層だったりする。


ちなみに、中国でもやはり北京のエリート層は、清代の官僚の家系だったりとかで、日本の大学に正規ルートで来ている連中の大半は超エリートだったりする。