Webを使う事の難しさ。

どこぞで、「畸形が出生児の3%」という話が上がっていて思ったのだが。


リスクには、確率と危険度の絡みが混然とあり、また、人が危険と思う何かの概念は、大抵どうでもいい事も含まれる。


出生時の3%に含まれているのは、ほぼ先天性のものだと思った方がいい。薬剤性のものはその中の更に数%程度だと思われる。先天性の畸形も、例えば親指に親指の切れ端がくっついているというような畸形が大半を占めていたはず。
発生過程で異常が生じた場合には、かなりの確率で流産・死産の方向に向かうはずだ。


また、薬剤の安全性は、敢えては確かめられていないものが多いが。
妊娠中の薬剤については、「要警戒」から「うーんよく分からんのだけど避ければ?」というものまで幅広くある。また、日本では「妊婦は健康であるべき」信仰が強く、逆に妙に投薬を止める事がある。
んだけど、生活習慣病に掛かっている妊婦がそれを止める事の方が胎児にとって害が強くでるだろうとか、本来は患者の利益最大を考えておこなうべきものであるんだがなあと。
あと、妊婦になったという自覚が出てからのお薬どうのこうのは、ほぼ遅いので、妊娠前に高校の時にでも教えておいた方がいい話である。ま、だいたいの「患者さん」は、注意を受けていると思うんだが。


まあ、情報収集の肝は、「正しい情報源から情報を集める」事であるが。
怪しい情報は最初から受け付けない事が肝要。噂が真実だろうが虚偽だろうが、伝聞情報は使えないと思ったらいい。
本当にその手の話をWebで調べたければ、
厚生労働省や、医学会、大手製薬メーカーがなんか出しているサイト、あたりから仕入れればいいし、最悪、「どういう事気をつければ」と、メール出してみればいい。
誰も怒らないし、色々連絡先とか教えてくれると思う。


Webを使う事の難しさ、というのはここらへんにある。
「ネットリテラシー」と言われて久しいが、そもそも、「読む力」以前に、「どう使えばいいのか」がどうしても受け身になりがちなのが、普通の人のネットの使い方間違ってんなあと思う所。
ネットは読むだけする所じゃないんだよなあ・・・・・・