ちょっとURLがなんか変なんだけど、2015年記事の再掲なの?たまたま?
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20150302/278140/031200004/
現実として、「廃炉させるまで五十年かかりそう」な状況になり、敷地内には低濃度ではあるものの捨てられない汚染水が大量にあり、しかも時々漏れるということになっている。
安全だか安心だかともかくとして、決めた基準を守れない事態が続き、グダグダな進捗であるが故に、
まあ、少なくとも、原発関連のプロジェクトが正しく運用出来ていない、そういうプロジェクトのノウハウが蓄積されていない、のであれば、その技術が不足しているが故に、原発は建てるべきではないという話になる。
今存在する原発が、稼働させるべきか停止させるべきかという話は、既にある汚物をどう利用する(捨てる)という話になるのでこれもまた別途考える必要がある。
停めていれば安全になる、というものでもない。廃棄物が二倍あれば危険が二倍増す、というのでもない。
避難解除とはなったが、実際のところ、稼働中の原発を持つ市町村では周辺の人家を減らすような方策はしていく必要があるだろうが、それを見越して原発はちゃんと作られたのかということは考えた方がいいかと思う。
もう一つ。原発事故が発生した際に、避難した人間は、決して潤沢に支援されるわけではない。
放射性物質で健康被害が発生しなかったとしても、原発事故に際しての避難から帰還のプロセスの中で、健康被害は発生する。原発が使用不能になり廃炉に向かう過程で、作業員が高線量被曝の事故が発生する確率は、明らかなリスクであり、その作業を行う人員をこれからどんどん少子化が進む日本でどうやって確保するのかという課題もある。外国人の技術実習生に担わせる気なのだろうか。
技術的には可能だが誰かがババを引くというような作業は、費用を十二分に積む必要があろう。
福島原発の事故で、いくつもの「技術の敗北」があった。あの福島原発の中にはロボットも破棄されている。まだデブリを回収するためのロボット等の技術はないと考えてよいかと思う。
東日本大震災は、一つの事例にはなると思うが、周りも津波被害を受けているという所での原発被害についての理解の一助になると思う。
そのあたりを集約してからどーのこーの話するのはいいが、さすがに、この記事ではあまりにも視点が不足している。
いやまあ所詮日経ビジネスの記事ってそんなものって話もあるだろうが、もう、いい加減「識者個人の見解です」というレベルの記事は勘弁してほしい。