超絶簡単にいうと、今の学校教育で習う歴史ですら、この観点くらいは踏まえているという話。

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なので、この観点は最低限持っている前提で歴史を語る事は最低限です。

産業革命が奴隷の~ってどういう事か。

イギリス・アメリカ・アフリカの三角貿易、それによって得られた富が産業革命の推進力となった、というお話です。
今の世界史の基礎となった、多国間の関係が歴史上大きな役割を果たしていたというお話なのですが、今は大英帝国を語る上で欠かせないお話です。技術的要素もありますが、工業化という時には、原料、また巨大な市場を必要とします。ここを大西洋三角貿易が担っていたというお話です。

どういう影響があったか。

あまりにも当たり前になっている「支配者側」の歴史観の再検討が始まったという点が大きく、その内容については、細部検討されているものの、それまで繋げて考えてこられなかった歴史観を大きく変えたものです。

本は、位置付け気にしながら読んでね。

学問的なものは特にそうです。
古典であり精緻なものではないですが、後続の研究が続いていきます。その際にも、結構引用されていく本になります。