地方の自治体としては、最善手を現在行っていると思われる。というか、みんな多少のロスとかは仕方ないが、むしろそういうロスよりも連絡とかに忙しく効率よくとかは限度があると思ってほしい。
被災に対して、地方自治体としては規模が大きくないところもあり、警察も少ないし消防も少ない。
田舎では消防団を見かける事もあるかと思う。警察は都道府県単位、消防は市町村単位が中心なのだが、田舎だとこれが複数の市町村にまたがっての警察署・消防署になる。かき集めても数百人~千人の規模で、万はいない。ちなみにだが、石川県全体の警察の数は二千人、消防の人数は千五百人になる。
なので、警察も消防ももう派遣はされているんだが、ともかく、平時にこの地域にいる公務員やインフラ担当がそもそも少ないというのがある。
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このうち、実際最初に動ける機動隊の量を考えるとかなり厳しい。
自衛隊は、こういう都道府県の人口とか件数とは別に、北と南に固められているので中部は薄い。金沢には連隊がいるが、師団としては名古屋が中心になる。当然ながら自衛隊も応援派遣あるが、基本陸上だし、通じている道を探しているとは思うが、いかんせんルートが少ない事、車両が通るくらいに補修されるまで何日か必要になるから仕方がないところはある。
一週間くらい備蓄で凌ぐのがどうしても必要になるのだが、時期も悪かった。正月、店も閉まっていて物流も減っている、とっさの需要も減っていると思われる。都会に比べて弁当なんかの需要もそもそも少なめ、コンビニがある地域はかなり偏っている。正月くらいが一番備蓄が減っている時期である。
困っている地域というのは、いわゆる市街地の中心地もそうなのだが、主には山の中に、昭和くらいには若年者人口もあった小学校もあったような集落が、田畑と年金で暮らしている(田畑は売りもの作るというよりは飯を作っているような)のが沢山あり、そこが道が断裂して多分云千人くらいが困っているのだが。
何故彼らが外に行かないかというか、まあ行けないのだが、ちょっと街の方に家借りるとしたら東京ほどではないが数万円の家賃がかかる。が、当然ながらそれが賄えないとか年金でもカッスカスな暮らしになる訳で、結構貧困ラインに近い人達が沢山地方にいると思ってほしい。東京で一人暮らしで家賃で苦しんでいる、とかの人とあんまり変わらんのだが、都会での老後の暮らしが厳しいから土地の縁のあるところに戻って来るパターンも滅茶苦茶多い。コンパクトシティを考えるのはいいが、そもそも老後シティに住めるかというと微妙なんだよ。
耐震リフォーム等の施策については、おそらくはあまり進まないとは思う。老人の寿命vs家の寿命みたいな感じなところあって、そもそも200万程度で耐震リフォーム自体が難しい。基礎からやり直すとかねえ、お金のかかり方は田舎だから安いって事はないしなあ。
あと、政府で災害対策本部とかを立てるが、基本ここは調整や必要な命令を出すだけの機関だと思ってほしい。お金はまあ最初各都道府県の持ち出しであるので、そりゃ裏取ってもらえるのはありがたいが。周りからはどの方面にどれだけの人を送るかというところで荒く調整する他なく、当然ながら実際の作業は現地入りしてからしか対応しようがない。
今までの災害でもそうなのだが、現地の声というのが貫通してきてやきもきする事多いんだろうが、ものすごくスポットの情報が声高に入ってきたりしているので注意した方がいい。
デマってわけじゃないが全体ではないとか、被災者も気が立っているとかで、必要以上に犯罪者認定もされているような気がするし。