文化の違い、をちゃんと説明した方がいいような気がしたので書いてみる。

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日本人のゲーマーは、というと、もうなんというかRPGに久しく触ってない気がする。

昨日やってたのなんてCONNAN EXILESだしなあ・・・・・・
多分やらん。リソースがとんでもなく消費されそうで怖いので。
って言ってると多分やるんだろうなあ・・・・・・ホグワーツレガシーもエルデンリングも積んでます。

海外の人もとっつきにくいって言ってるよ。

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というより、我々が思っている「RPGってこんな感じだったよね」というのを、テーブルトークRPGやらオールドスクールな戦闘システム(ボードゲームシミュレーションに近い。タクティクスオウガとか)を組み合わせて、取り返しのつかない決断や選択なんかもある、のを味あわせてくれるというゲームっぽい。

海外の人にはテーブルトークRPGを取り込んだ、で通じるが、日本人にはテーブルトークRPGを取り込んだ、と言っても通じないかもしれない。

この辺りのテイストは、昔あった海外のゲームブックとかを思い出してほしい。
「14へ進め」
グレイルクエストで有名なこのセリフなのだが、間違った選択をすれば容赦なく死亡する。レベルとかHPは、そういうものをある程度緩和してくれる装置ではあるが、基本的には小さい選択であろうが死亡するのは仕方がないという世界である。


オートセーブというものはゲームブックにはないのだが、まあ大抵の人は栞挟んでたり指で挟んで戻っていたと思うが。


ああいう感じ



敵がリスポーンしない、成長の限界が決まっている(そもそも成長しても能力値は伸びない)、レベル上昇の恩恵が大したものではない。
そういうテイストは海外の人は「テーブルトークRPG」とかってので通じるかもだが、日本の場合にはちょっとなあ・・・・・・

伝聞だが、海外のテーブルトークRPGでは、開始十秒で死亡とかあるらしい。

冒険者セットとして、色々なものの他に木の棒というのがあり、それで地面をつついたりして進むものだ、とかさ。結構プレイヤー全滅もあるらしい。


無論シナリオとかもあるから救済措置もあるのだが、そのテイストで言えば。コンピューターRPGでのWizが近いだろうか。選択肢はあんまりないが(そういう意味ではTRPGらしいというのではローグライクとか言われるのがある。みんな、JNethackやろうぜ)、プレイヤーの持つゲーム知識とかでクリアしていく。
つまるところ、ちゃんとフォーゴトン・レルムの背景とかを知らないと「死ぬ」。
脳に危険な生物の幼生→マインド・フレイヤーとか。
指輪物語が背景と言われるが、クトゥルフ的なものも邪神として入り込んでいるし、そういう意味ではCONNAN EXILESとも背景世界が近しい。

こう言い換えてもいいかもしれない。

「アクションが苦手でも、攻略を考える事で攻略をするタイプの死にゲー」。
「ストーリーを進める為に真剣に勝ちの為の戦略を練る必要のあるゲーム」。


「ティアキンとは違う意味で自由度の高いゲーム」。
「出来そうだという事に慣れるのが必要だが思いの外色々やれるゲーム」。

意外と日本人でもちょっと年食ってたり、ホラー好きだったりすると分かるかもしれない。

こういうとアレなのだが、D&Dは、指輪物語だけでファンタジーを読んでいるとズレがあるというか、結構昔のB級ホラーのモンスターも取り込んでたり、わりとシェアワールドなんだよね。
なお、フォーゴトン・レルムは、D&Dの標準世界にはなっているものの、幾つかメジャーな背景世界があり、ドラゴンランスのとかは結構有名かもしれない。私が聞いた事のあるのはミスタラだったりする。
派生作品も沢山というか、RPGってD&Dから始まったよね、というものであるし。CRPGも、WizardryUltimaもある。今も命脈は生き続けているというか、むしろシリーズ物として、2DとかでRPG出しまくってたJRPGという方がわりと変ではないか、日本での平行進化的なものが多分変わっているんだよな。
ファンタジーの洋物の世界って、基本的にはD&D派生のような、ある種のとりとめの無さがあったりする。狼男と吸血鬼、みたいなのの取り合わせのような、いやそれ元の物語では全然場所違いますやんみたいなのでもファンタジーとしてくくってしまう、ような。


ホラーとかとちょっと似ているのは、昔のアドベンチャーゲームの、色々探索してヒントを探すというのに近いかもしれない。無論キャラクターの属性なんかはあるしステータスもあるのだが。


日本のゲームに限らず、今のゲームは「ステータスカンスト」とかが見えたりしていて、最終的には「何でも出来る主人公」になってしまう事が多いんだけど、これにはそれがない。
Wizardryでもティルトウェイトも唱えられるし首も切れるとかあったし、ニンジャでレベル上げてAC上げまくるとかもあったけど、そういう「レベルで上げて物理で殴る」というのでは解決しきれない、そういうところのあるゲームっぽい。

結論は、ありませんが。

文化背景が違う、とかは無論あるし、馴染みは薄いかもしれんが、
そもそも文化背景が違うからこそ日本で「ファンタジー」流行ったんだし、「ダークな感じのファンタジー」でもいいんじゃねえのと。


「そもそもこんなんがゲームなんすか?」みたいなもんから始まってんだよねRPGって。