gumiの営業赤字がエグいなあと。

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一応、ソフトウェアの資産計上は何をベースにして資産計上するかというと、大体は開発費です。
ベースとしては「それだけの売上になるような資産になるだろう」と考えての開発費投資なので、そんだけのものになります。他社に売る値段としても、この費用が大事になってくるので注意です。


アスタタに関して、減損損失はほぼ資産計上部分だと思われます。というのも来年度以降は減損が発生しないという想定なので。
つまるところ初期開発費用の回収は諦めたという事になると思います。
ここで重要なのは初期開発費用のというところで、当然ながら基本無料ゲームは、追加開発をしないと売上が出ていかないという円環の理があります。つまるところ、売上の規模に見合った追加開発をという事でこれからシビアになってくると思います。これから営業赤字を生む所を削っていくわけですが、多分コラボとかのプロモ費用が削られるとは思います。


あと、多分第一弾とか第二弾のキャンペーン開発費用から、運営費の赤字側についてます。


セグメント別業績のですが、「既存タイトル」「アスタタ」「新規開発」の区分です。それぞれでトータル赤字トータル黒字という事で、新規開発で十億円の赤字じゃないの?アスタタの赤字より小さいはずだけど、というのは、アスタタの場合おそらくQ3とQ4で減価償却を分割しているからです。そして、売上の部分は運用費と対消滅して消えてるという。


アスタタの未来としては

  • しばらく運営を続けるが、減損しているという事もあり、ある程度難しい事は承知の上で、できれば一年くらいは見守る
  • 無理そうなら移管、あるいはサービス終了

です。


gumiとしては大型IPであるJOJO一本を考えているのだろうと思いますが、ガチャゲーとしていけるのかなあという気持ちがあります。JOJO、格ゲーでは刺さるんですが、追加DLCでキャラが増えるとかは多分刺さんないというかマイナス要因になります。チーム戦も多少はシーンがあるんで、タッグバトルみたいなの面白そうなんですが・・・・・・物語が育成系じゃないんですよね・・・・・・今のJOJOの方向性もゲーム向きじゃないですしね。
でもまあ売れるとは思いますが。


ただ、ブロックチェーンゲームの投資がね、これから増やす、こっち側育てるって言ってるんですが、利益とか収益のところが多重な楽観的観測に基づくものであり、今年度はまだいいかもですが、来年度くらいに地獄の様相を呈するんではなかろうかと思ってます。みなさん、放置ゲーってどこまでお金突っ込んでやりますか?やらんでしょう。
って、見てたら、今OSHIトークン5円切ってました。
上る時にはジワジワ上がり、下がる時にはドバっと下がるのがこの手の通貨です。いわゆるボラティリティとか考えられるのはこのナイアガラでは難しく、というのも、上がる時には「買うために前の取引の値段よりちょっと高めに買い注文売り注文を出す」のに対し、下がる時は「売るために前の値段よりもちょっと安めに売り注文を出すが買い注文が控える」ので。両方同じように発生すると思われがちですが、買う側は待てるが売る側が待てない事が多いんですよ。
価格が下がる時、今まであった取引が急に減ります。激減してしまいます。これを流動性の罠と言うんですが、損切りしようとして損切りラインを簡単に割るんですよね。急に世界が価値の怪しさに気付く、ような取り付け騒ぎがガッツリ発生してしまうのがあるんですが。
如何せん、OSHIトークン自体が「ファントム オブ キル オルタナティブ・イミテーション」しかいまん所まともなコンテンツない、しかしまどマギコラボでも対して上がらんので、ゲームの良し悪し以前にトークンの価値のコントロールが出来てない感じですね・・・・・・


そもそもですが、「ゲーム内で金を稼ぐゲーム」と「ゲームで『お金が稼げる』ゲーム」は別物なんですよね。
例えば、マイクラとかで、とてもスゴイ建築作りました、アセットとして有料での提供とかはある程度売れるとは思います。しかし、これを、誰かから買って誰かに売るという事が可能でしょうか、となると、多分そういうのは嫌われます。
キャラの育成の仕方が数多あって、その歴史みたいなのも見れて、ほいNFTとして売られるとかは、まだありかも知れませんが、人身売買的でちょっとなともあるでしょう。
ある種のこすっからさ、世知辛さも込みでのゲームデザインって、多分されてない。例えばMMOでのトレードは、「確率が確率で、死ぬほど繰り返してようやく取れるものだから」という認知があって価値がつけられるわけで、最初からガチャ価格にバインドされて取引とかする場合に時価しか見れないんですよね。
トレーディングカードゲームでの、実際の対戦頻度が下がる要因としてはマジでこういう要素があるのでまあそれ以上にはならないですし、収支考えてのプレイを求められるとなるとある意味プロしかいない状況になるので(バカなアマチュアを食い物にする)厳しくねえですかねえ。