タイトルからして、もう魔女狩りって言いたいのだろうけど、使用規定厳しいんです。

togetter.com
ここでは、使用規定の1ページめだけしか載ってませんが、使用規定は三枚あります。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/maternity_mark_riyou/dl/shiyoukitei.pdf



無償で使えますが、使った場合には報告の義務があります。
営利を主たる目的とする場合、使えません。
 ※営利とは何かという話になると、同人はすれすれですが、儲けが出ない程度ならと考えてください。
作成趣旨に反する場合などには使えません
 ※本当にパロディだったらこれに引っかかります。この場合には翻案くらいかと思います。
なお、実際の改変はここまでという線引きが3ページ目にあります。

2) 多くの人が見て分かるように、下記の事項に留意すること。
(1) カラーで使用する場合には、色は変えないこと。
(2) 大きさは拡大、又は縮小して使用できるが、マークを変形しないこと。
(3) マークに呼びかけ文以外のデザインは加えないこと。


一般的に、「官公庁絡みのものは改変は危うい」です。
厄介な事に、官公庁のものは特に宣言がなくても改変するのが難しいと思ってください。真正性を損ねると結構煩いです。公文書は改ざんされるんですが・・・・・・・
また、「マークの類は危うい」です。単なる著作物ではなく、著作物には違いないが文芸や絵画等の表現の為に作られたのではなく特定用途の為に作られた「マーク」ですので(イラストっぽすぎるのですが)、その機能を損なうような形であれば問題になります。マタニティマークってのが位置づけとしてかなり緩いので、同人会場でちょっと配られただけではまあ「今後やんないように」って指導程度かと思いますが。


近年問題だなと思うのが、法律の解釈でどうのこうのという所より前に、「これが表に出たらどうなるか」という事に関してあんまりにも無関心な内向きの見方が多いって事です。
マークは「近くで寄ってみれば違いが分かればOK」というものではないので。

新しくはないです。

togetter.com
新興宗教としては老舗。


だいたいトラブル起こしているのは日蓮正宗絡み。


日蓮正宗との関係としては、創価学会と同じく在家信者の講として作られたのだが、日蓮正宗創価学会の繋がりに対して対立姿勢を強めついに日蓮正宗から幹部の除名、講の解散を言い渡されているが、まあ、そんだけ揉められる組織がそれで解散する訳がなく新たに宗教法人として作られているのが、富士大石寺顕正会である。
日蓮正宗創価学会はかなり密接であったが、創価学会が宗門の教義を独自の教義に変えようとした(池田大作偉いんだぞ宣言)等の問題によって、批判的な僧侶を中心に正信会が作られる。
なお、今の日蓮正宗でも信徒の講が作られていて、わりと引くホームページ作ってたりする。


顕正会は、印象としては、古い教義をそのまま保存しており、国立戒壇とか言っているのだが、無論、今の民主主義国家では有り得ない国教という意味合いになるのであり、流石にこれは無理がある。が、そういう意味で言うと、一番現実的なのが創価学会という事にはなるんだよな。


こう、素朴に特定宗派をカルト呼びすると、日蓮正宗とかが喜んで宣伝したりしそうなので、まあ、この手のピックアップはちょっともにょる事があり。
プロテスタント新宗教も似たような感じですけどね。歴史だけは昔からの正しい教えを引き継いでいるという事になってるんで、既存宗教との区別が案外つかない。



新興宗教、カルトという言葉でひと括りにするのはちょっとイマイチだなと思うのだけど、過激派だし、そもそも強引な勧誘というのがカルトの本質ではある。

はてなブックマークのトップが面白かったのでスクショ。

f:id:houyhnhm:20180507225655p:plain
元々は、
kawango.hatenablog.com
この記事なのであるが、別に狙ってやったのではなく。はてなブックマークのトップページの謎のバグではないかと思う。
いや、もしかして誰かタイトルイジったのかも知れないけど。
ホントたまたま見かけて吹いた。

薬の副作用被害については補償制度があります。

【湿布の副作用で「一生治りません」と診断される】 | ようこのブログ

お悔やみ申し上げます。
なお、あまり数がおられない、かつ、アレルギー反応なのでナカナカ治りません。治らないという訳ではないのですが。


副作用被害に関して、補償制度があります。


https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0001.html


一度ご相談してみては如何でしょうか。


なお、多分病院の先生から届け出られているかとは思いますが、副作用被害の報告というのはちゃんと行われるべきもので、病院と製薬会社に報告義務がありまして、その辺りを取り仕切ってるのが、厚生労働省の下になるPMDAになります。
多分患者さんのタレコミも受け付けてると思います。
病院にはカルテがおおよそ五年は保存されている為、今ならまだ諸検査の情報は残っているかと思いますので、是非。


重度の副作用被害が発生した場合には、しばしば添付文書等含め改訂され、緊急性が高いものはレッドレターとしてお医者さんにも提供されます。
未来の患者さんのためにも是非とも情報提供を。

ブコメの意図を掴み損ねてると思う。


「母集団」の意味間違えてる奴多すぎ問題

「母集団」ってのは調査したい集団全体のことだよ!世論調査であれば普通は日本の全有権者だよ!

「母集団」の意味間違えてる奴多すぎ問題

ちょっと違うんだよなあ。


普通は推定統計では、母集団は無限大の持ち、母数(パラメータ)は真の値が一つある、という想定だ。
なので、サンプリングしてくる対象の集団と、その結果を適用するような母集団は完全に同一として考えて、何故標本から出てくる結果の値が一致しないかは、サンプリング時のバイアスが原因とする。
ところが、世論調査等では、同様のサンプリングをしていておおよそ正しいやり方で行われているにも関わらず、不思議と支持率等が乖離する(うんまあいや右傾向の調査と左方向の調査でなんかうまいこと偏ってるのがおかしいんじゃないのと言われるとまあそうでバイアスで説明した方がよさげだが、何故そうなっているかは邪推が交じるので止めとく)。
つまり、変なバイアスがない事は前提として、サンプリングしてくる対象の集団と、その結果を適用するような母集団は、それぞれの調査をあわせて見る場合には異なるのだ。


ブコメの話は、そういう所だと思うが。


なお、こういう調査の場合、このサンプリングの元となっている集団というのをいちおう調査対象集団(universe)という言い方がある。他、枠母集団ってのもあるようだけど。ほとんどの場合同一と考えて差し支えないのだが、区別するとすれば、実際の調査データの元となっている集団を調査対象集団といい、統計概念として存在し重み付け等の方法を行って導き出されるパラメータ(母数)を持つ集団の事が母集団である。
で、こんな話って、あんまり統計やってる人でも知らないのだが、ま、区別した方が捗る事もあります。


参考まで。
Universe (economics) - Wikipedia 英語版の方には使い分けの例示がある。
あと、
hiroshisugata.blogspot.jp
再掲。
母集団 | 日経リサーチ
不思議と日本語の説明だとuniverseの意味間違えられていて入れ替わってる事が多い。何でなのかは不明だが。まあ、英語版の記述と林先生(数量化理論とか出してた統計の偉い人)の言ってたことベースでいいだろう。
母集団が無数に想定出来る、というのはちょっと悩むかもしれないが、例えば調査のデータをそのまま用いる訳ではなく重み付けで調整をかけるという事などを考えてみるとよいかと思う。


多分調査をちゃんと学んでいる人は知っていると思う。わたしゃたまたまその手の定義問題を考える事が多かっただけ。
更に言うと、あんまりちゃんとuniverseとpopulationは区別されない。で、それに多分引きずられて母集団という人もいるかと思う。けどまあ元の英語のpopulationがふわっとした単語なのに比べて、母集団って意味限定的だから英語の混同する感覚と日本語の場合はちょっと違うよなとは思う。


なので、申し訳ないが増田の指摘と修正はちょっとずれてる。


達成母集団とかは、多分標的母集団や目的母集団とかの、target populationの訳語だと思うんだけど、それは求める真に近い母集団の方の名前なので、ブコメの調査対象集団の別の話になるかと思う。


余談だけど、どっちか正確なのか、調査している人たちでバトルすると多分結論つかないです。が、複数回調査しようが何か偏ってるので、もう少し追及されてもいいんだと思うのよね。サンプリングフレームというのは、世論調査ってRDDなのでハッキリせんのよね。どこの調査でも同じような枠を使っているはずなんだよなあ。ただ、電話番号には偏りがある。そこら辺の調整の仕方も違うのかもしれない。
元の調査データでの年齢分布なんかの違いが見えれば少しはその違いの原因は分かるかもしれない。

電子国家の「メンテナンス」問題。


E-state sitting on ticking bomb - Economy - Estonian news
なんかTwitterでの話とはちょっと違う感じで書かれているように思った。


近代化改修の限界というか、まあそういう話って結構ありますわ。
ここまでねじれると車輪の再発明した方が早いのだけど、改修に改修を重ねた結果、対応してきた要望の山が旧システム用語で記載されてしまっており地獄な度合いがすごいとかある。
十五年前だと、Win2000は出ているがWin2003よりは前であり、UnixもまだHP-UXとかSolarisとか頑張ってた頃、当然ながらRHELの出始めだからねえ。昔はLinuxUTF-8前提でなくてEUC-JPとかそんなの。


開発が継続的に行われる形であれば、まだよいかもしれないけど、結構システムメンテナーが安く買い叩かれてざっくり移ってたり人がいなくなってたりするのよ。
私も前の会社でそういうレガシーを残してきたのでちょっと申し訳なく思うけど、何年も半年二十万とかだったからやってらんなかったのよね。


こう、ITの発展が、国家の運営基盤においても影響があったのなら良かったんだけど、その実そこの構築ってのはITスキルと言いづらい、「現実をシステム化する能力」だったりするので、全然ここら辺更新されず、放置されてきたんだよねえ。
SIerが沈むの眺めつつ放置してきたのが、今後いろんな企業の基盤劣化に繋がっていくと思います。RPA使っても延命治療にしかならないし、そもそもプラットフォームが古くなればなるほどコードを把握出来る人減るからね。ある程度はコンバーターとかで置き換えられるんだけど、細かい詰めは知っている人しか出来ないとかザラなんだよな。


旧来のシステムであっても、メンテナンス費用をちゃんと積んでいただければ徐々に新しい世界に対応させられたかと思うんだけど、ま、オフショア前提とかになって価格競争の結果、電子遺産みたいなのが出来上がってしまってるよね。


んな感じ。

一連の疑惑の中で、官公庁の問題で顕になってきた事。

メールサーバ、ファイル記録のシステム自体はある。
意外にもちゃんと記録は残されており、容量圧迫等の問題もおそらくクリアされている。


ただ、使っている人のレベルが低い可能性はかなりある。

ここの部分はいただけない。

www.itmedia.co.jp

 また、これは極論かもしれないが、不法行為を継続して、裁判所の命令を無視するような者に対する「自力救済」を認めるのが、最も効果を期待できるのではないか。つまり、海賊版サイトを著作権侵害で訴えて、裁判所から差止命令が出たのに、サイトがそれを無視した場合には、被害者に海賊版サイトをハッキングしてつぶす権利を認めるということだ。この方法なら、ダークウェブに隠れているアングラサイトも含めてつぶすことができる。今回の海賊版サイトの問題で改めて、海外のサイト運営者や通信事業者に対しては日本の法律が及ばず、法執行できない現実が明らかになった。差し迫った状況で自力救済を図ることは、民事上は例外として認められる可能性がある。

「海賊版サイトのブロッキングは憲法違反」「漫画村は国内から配信されている」 楠正憲さんに聞く (1/3) - ITmedia NEWS

「差し迫った」という所が問題であり、この立法のロジックでも「緊急避難」という言葉が使われたが、それが成立するような状況はまずない。
自力救済の禁止等は、法治国家の大前提になっている所で、例外となるかどうかは裁判で争われる事でしかない。
簡単に言えば、「ハッキングしたあとに、それが罪に問われるかは裁判で争われる」という話であればいいのだが、ほとんど犯罪教唆みたいな形になるが。


そして、そもそも、その中で行われる争いで、著作権者側が勝利するとは限らないむしろほぼ敗北すると考えた方がよい。
そもそも、「サイトハッキングしていいですよと公的機関が認可を出す」とかまあちょっとないし、流れ弾が他の無関係のサイトに及ぶ事も想像に固くない。その場合に、「ミスってましたテヘペロ」で済ませられない、と認可した以上、人間に瑕疵がある以上言えない。


今まで、事前にハッキングをすると宣言した国家は存在しなかった訳だけども、真っ先にWikiLeaksを思い出す訳で、むしろそうなると「著作権違反サイトを出汁に国家が不正アクセスする事を赦す」という、地獄が「公認される」事になる。


極論というよりも暴論というべきだろう。


てか、真っ当な締め付け方としては、「資金を断つ」という方法であり、当該海賊版サイトに出稿するようなアドネットワークに関しては著作権違反幇助として営業停止を言い渡せるようにするとか、プロバイダ責任制限法について国際連携を図るとか(カリフォルニアで裁判するのではなく東京とかで裁判出来るようにするとか)、違法な収益が含まれている訳なので、アドネットワークに口座情報を提供させて財産差し押さえ出来るようにするとか、既存のやり方の延長線上で出来る事は沢山ある。
で、多分そこの一連の手順について確立し法規制を逸脱していないかを確認して、高速にぶん回せる仕様にした方がいいかと思う。

ニセ科学批判ブーム終わりかけ。

今、ニセ科学批判そのものをやってる人減りましたね。


不思議なもんですが、個人ブログの話題にならなさみたいなもんとも連動してるのかなと思います。
今、官公庁タームまで進んでるのはいいんですが、うーん、いいのかは保留しときますが、そのおかげで、「個人が知識を持つ必要性の希薄さ」みたいなもんが出てるんだなあと思います。


まあ、仕事でもなんとなくそんな「改革無理、改革不要、コストパフォーマンス」みたいなのあるように感じるのですが、老害がのさばってるからというよりは、そういう欲が出しづらくなってるような、んな感じですね。


若者がんばれ、と言うと、無責任であり、まあ年食っても先頭に立ってやるべきなんでしょうね。


そういう人が一人いるかいないかで案外世界変わるものだとは思ってます。

ONEれいほくでの性被害の件について。

NPO法人に「活動停止」という制度がない。

休んでる間にかかるコストがマイナスとなって積もります。活動報告も出す必要があります(活動していないんだから楽にはなるでしょうが、会計がなくなる訳ではないという事)

法人内の問題対応が後手に回ってる場合、いい改善策というのがなく、金が飛んでくだけの事が多い。

人を呼び込む際に必要なのは、人を安全に返す事です。それが問題あって人が寄り付きにくくなるという場合、事件を起こした人が脱退するだけではなく、今後そういう問題が起こらない為の対策というのが必要になる訳ですが。
宿泊所の管理人が不在にならないようにする、とか考えると、まあ門限決めるだとか送迎が必要な場合には別途自分持ちでやってもらうとか、どうしても金がかかるようになるしかない、という事になります。

性被害を軽くみない方がいい。

放っておくと、組織内外の信頼関係が全部すっ飛びますし、故に、「なかった事にする・軽度とみなす・組織外の問題とする」メソッドが動くのですが、それでじゃあ事業が続けられる訳ではないです。
そもそものNPOの目的に対しての障害として、来訪者の身を守る事が出来るかという事があり、これはその最悪なケースの一つだと思います。


この事件はおそらく一件ではなく複数件発生しているかと思いますし、もう少し真剣に対応した方がよかろうと思います(関係者へ)。

NPO法人は、個人の寄り合いではない。

NPO法人は、認可単位での法人であり、決して個人の寄り合いではありません。
NPO法人の構成員は株主に似た会員であり、職員はあくまでも被雇用者、理事長や理事などに報酬を出す事は出来ますが、実際には理事長以外はほぼ職員としての給料でやってると思われます。そして総会もいりますしね。


NPO法人は緩くないです。


会社と同様に、何らかの事業を計画して失敗した場合、倒産という形になるのですが、約款等で厳密に記録されている為、「何故負債を抱えたのか」という所で、理事長や理事の責任が問いやすいです。
このケースですと、「ソコソコ女性が別の所に宿泊する羽目になったのは運営責任としてどうか」という事が問われますし、管理人が不在になるような形で運営していた理事・理事長・総会のあり方が問われます。


誰かの責任にして終われるようなのって、学生までならそれでいいかもしれませんが、そこそこ社会人として求められる責務だと思って下さい。

性犯罪にあってしまったら

以下、高知県の例ですが。
性犯罪被害にあってしまったら | 高知県警察ホームページ「こうちのまもり」
全国の各都道府県で、警察での取り組みがあります。
女性向けの110番とかありますので、所轄気にせずご連絡を。だいたい都道府県単位。


なお、NPOでも
www.shiencenter-kochi.or.jp
こういう取り組みがされておりますので、性犯罪被害者の方におかれましては、是非ともご活用をお願いします。

BuzzFeedは、利益相反関係の存在を明らかにしろ。

www.buzzfeed.com
イケダハヤト、性暴力団体批判を嘲笑「責任を問うのはナンセンス」 - 今日も得る物なしZ経由。


追記部分を見て、ONEれいほくの主張を全面に展開しているが、被害者の場合には「・・・・・・と主張する」という形で記載されており、記事の作りとして公平性に欠けると思われる。
なお、
www.buzzfeed.com
からつながる一連の記事の作り方とは違うという所もある。


そりゃ、記者個人個人は、人間の関係性から特定の人に肩入れするようなのは仕方ないと思うけど。
それを公平に扱う為に、編集とかある訳で、流石にこの追記の流れ、「被害者に寄り添っている」とは思えない。
傍から見て、「編集方針がちゃんとしてない」ように見える。
いや、一方的に被害者に寄り添うとかであってもブレがなきゃいいんだけど、流石にこの書き方の違いはなんだよと思うんだわ。利益相反関係(忖度)はありそうと思うんだよね。


右とか左とか偏ってるのはまだいいんだけど、これは卑としか見えんなあ。

そういや、性犯罪を行う悪の組織とかないなー

強制わいせつ容疑で俳優青木玄徳容疑者逮捕 - 共同通信

ちょいエロはあっても。
わりと性犯罪は悪だと認識されているが、巨悪ではないという風に考えられているのではあろう。
悪の組織として財務省は登場するだろうが。そうなると反体制みたいなヒーローのあり方になるのはちょい不思議。

ディープラーニングの限界の話見て。

postd.cc

b.hatena.ne.jp
を見ながら。


写像であってもかなり凶悪に使えるのがミソで。
なんと言えばいいのかな、関数型プログラミングというやつでかなりプログラムが書けるように、この概念の上に乗っける事の出来る学習って相当大きい。


そこではなくて、ディープラーニングが高度に機能するには、裏側にものすごい計算量と学習データを必要とするという事が一つ問題になるんだー実用面としては。
単純な計算だったら人間がその計算速度に太刀打ち出来ないのは当然だとみんな分かっていると思うのだけど、その圧倒的なスピードでもそこそこ時間かかるんだよね。


人間の一部の機能を代替する事は可能だと思うんだけど、高度なものになるとちょっと計算量の推測も立たない。おそらく今のスパコンとかがかつて真空管で作ったコンピューターに見えるくらいのなにかが将来出来ているとするなら、将来的には可能だろうけど。

PEZY Computingの件で少し。

tech.nikkeibp.co.jp
を見て。


多少ややこしいので簡単に登場している会社等を記載しておく。

会社

PEZY Computing

スパコン関連の事業の取りまとめ、メニーコアプロセッサの開発やってる。

ExaScaler

液冷の装置と基盤の開発やってる。

ウルトラメモリ

磁界積層メモリだったかの開発やってる。ここが元EMSマネージメントで、最初はレースの運営会社だった。
商号変更、事業内容変更しているものの、会社としては継続となるので、色々な負債を引き継いでいる事になる。

詐欺の疑いとなっている案件

PEZY社長逮捕、スパコンの旗手に何が起きたのか | 日経 xTECH(クロステック)
これがよくまとまっている。
この中で「バンプレス3次元積層技術を用いた省電力メニーコアプロセッサの開発」はPEZY Computingが、「超広帯域Ultra WIDE-IO3次元積層メモリデバイスの実用化開発」はウルトラメモリが開発の主体になるっぽい事業内容なのだが、

NEDOは、株式会社PEZY Computing代表取締役社長(法人番号 3010401086048)が弊機構からの助成金を不正受給したとして詐欺罪で起訴されたことを受け、平成30年2月20日付けで以下2事業の交付決定の一部を取り消し、詐取されたとされる助成金全額の返還を受けました。

NEDO:(株)PEZY Computingに対する交付決定の取消及び助成金の返還について

なので、不正分及び加算金を受け取っている。但し、これらの2事業の中で不正があったかどうかは一応念の為だが確定はしていないし金額も確定していない。
他の事業について停止されるかどうかは不明。

JSTが返金を求めた金の話。

産学共同実用化開発事業(NexTEP)で採択した株式会社ExaScalerの課題の開発中止について
説明は以下が詳しい。
52億円全額返還の理由、JSTがスパコン開発中止をPEZY関連会社に通知 | 日経 xTECH(クロステック)


最初から決められている仕掛けであるのだが、「開発中止時の処理」が類を見ない鬼のようなお約束だと思う。企業側都合での撤退が許されていない。

 開発中止を決めた理由を日経コンピュータJSTに問い合わせたところ、JSTがExaScalerに実施したヒアリングの中で「磁界結合に関する開発内容の大幅縮小」と「同開発期間の大幅延長」が明らかになったためと回答した。

 JSTがこれまでExaScalerに融資した52億円の開発資金は、同スパコンの事業化に成功した場合は最大5年の猶予を経て10年以内に全額返済、失敗した場合は10%分のみ返済となる契約だった。

52億円全額返還の理由、JSTがスパコン開発中止をPEZY関連会社に通知 | 日経 xTECH(クロステック)

開発内容の大幅縮小という事であるが、「当初お約束していたものとモノが変わる」のがヤバイ。

元は

 本開発は、新しい高効率メニーコア・プロセッサに、DRAMとの間の超広帯域伝送が可能な磁界結合インタフェースを組み合わせ、更にユニット全体の液浸冷却を行うことで、小型、低消費電力、かつ、世界トップレベルの計算性能を持つスーパーコンピュータを開発するものである。
  最終的には、理論性能30Peta FLOPS級の高性能スーパーコンピュータを開発し、世界トップレベルの絶対性能、消費電力当たりの性能、グラフ処理能力について、高い面積計算効率の実現を目指すものである。

産学共同実用化開発事業(NexTEP)で採択した株式会社ExaScalerの課題の開発中止について

で、これの受託開発なので、「DDR4のメモリつんでお茶濁す」という訳にはいかない。
高効率メニーコアについては、既に別の所で開発されている(バージョンアップはあるだろうが)から、開発のロードマップが狂いそうにない。液冷も問題ない。磁界結合インタフェースが問題で、本来去年の年末に積まれているはずだったものがここに来てまだ載っていないという状況である(当初から見ると)。
そもそも計画が短すぎるんじゃね?と思ったりしなくもないが、金を補助してもらって一気に製品化というストーリーのようなので、実装遅延でもかなり痛い可能性が。いやまあ流石に社長逮捕が影響していないとは思わないが、詐欺とは直接関係がない。ないが、引っ剥がされるというのはこういう事である。
無論、ExaScalerも抵抗しているとは思うし、故にロードマップの変更を申し出ているのだと思うが、この会社の担当ではおそらくない(ウルトラメモリ側)のもあって、説明が足りていなかったのではと思うのだが。


ただ、これおそらく当初より、「開発中止にはマネージメントの失敗が含まれる」と思われるので、スケジュール遅延「が」ヤバイ代物なのであり、事業を委託されている以上、マネージメントも会社に投げられている形なので、これは大ダメージだと思うんだよなあ。
どこかが資金援助してないかなーと思ったら、変な所が一枚噛んでるが、これ大丈夫かな。どれくらい資金注入すればいいのかというと、使い切ってそうなので、おそらくこの金額か倍くらいまでという事になると拙いよなあ・・・・・・

少なくとも「お近くの薬局」では無理な話で。

www.yutorism.jp


かかりつけ医師制度もそうだけど、

  • 立派なシステムを持つチェーン店

でもないとちょっとむずかしいかなという印象。
なお、電子カルテとかのデータ交換する方式はあるのだけど、これが案外自動連携しない為、専任のオペレーターが必要にはなるかと思う。
自動連携しない、ってのは、患者さんの識別が個々で対応する必要があるって事が一つ、もうひとつは、他病院や他薬局のデータを参照するような仕掛けがない事。
後者はおそらく致命的でありかつ現状では打破不能ではある。
医者に比べると大変なのは、病院という施設込みで発展してきてないので、システムに使える金がそんなにないんだよね。