15%の節電が、生産に与えるダメージ

ってのは、実はあまり重要でないと考えている。


てのが、まあ、関西圏にいて感じることではあるんだが、東京の仕事が減っているし、東京中心の企業も多いので関西が本社って会社の関西での支出も減っている。
初めから、言われるまでもなく、「サマータイムはじめます」ってな企業に今よく行っているとか、震災前から「派遣切り」始めていて、さらに、「勤務時間短縮」を想定している所も多い。
仕事が無いか、と言われたら全く無い訳ではなく、結構あるっちゃあるのだが、儲からない仕事が多い。それを少なくなった人数で回している(義理で)、な状況も結構多い。
派遣が切られたりするのは、まあ、ぶっちゃけ生産してもそんなに利益率がよくならないからで、バブル崩壊以降、売り上げよりも利益率重視ってのが進んだおかげで、「小回りが利く、儲かりそうな所にパワーをシフトさせる」が主流になっている。


かつて農作物で、「豊作貧乏」という言葉があり、作りすぎたキャベツを畑にすき込んでいたような状況が、第二次第三次産業でも発生して「いた」。現在も継続中である。
敢えてそんな状況で「利益が食われていても」、「売り上げを維持する為に無理矢理生産をし」、過剰な生産を消費するのにもコストを払いながら食ってきている。
企業活動としては、こんな無駄な状況をカットした所で実は大して痛くない「だろう」というのが私の考え。


問題は、「この無駄な生産によって対価を得てきた、末端の労働者がどうなるんだろう」という所ではあろうが、多分、とても大きな問題なんだが、どうにもこうにも簡単に解決出来るように思えず、途方に暮れる。
金の消費が増えるような方向が想像できない。