ゲノム解析の情報が必要かどうかというのは置いておいて、どんな風に使われるかの予想というか大筋多分こうだろうちう道。

http://blog.ihatovo.com/archives/5245」を見て。
別に細野某ではないので、直接どう考えているか知らないけども。

今回のプロジェクトでは、東京電力福島第一原発の事故で拡散された放射性物質によって、近隣の住民の体の細胞に含まれるDNAが何らかの傷を受けたかどうかを調べることを目的としているのだと理解しています。

http://blog.ihatovo.com/archives/5245

そうではなくて、例えば性別や年齢、食事などと同じく、一要因として遺伝子情報を収集する、ということでしょう。
放射線によって起きたDNAの障害みたいなものを調べることは事実上無理です。全細胞が同じように損傷する訳でもなく、損傷の度合いが大きければ細胞は死滅しますしちょうど上手いことがん抑制遺伝子が壊れたりすることでガン細胞が発生するかもですが、それを調べるのは、まあ言ってみれば「がん細胞或いはがんの元になる細胞を探し出してピックアップする」ということで、それはちょっと違いますよね、と。

もうちょっとイメージ書きますと、「同じ強さの放射線を浴びても個々に影響が異なる場合」がありますよね。それが、特定の遺伝子が関係していると分かれば、放射線の影響を軽微にするような方法・薬が考えられるかも知れません
と言う話であり、DNAの情報単独ではなく、今後福島県の人(後で転出した人も含む)の健康診断結果の収集・甲状腺検査の収集等が行われるというような計画だと思われます

なお、個人的には、全ゲノム解析に費用と労力を投じる前に、緻密な健康診断等、もっとなされなければならないことがたくさんあるはずだと考えています。

金の出所は違うんですが、まあ、放射線医学健康管理センターでやるので、県民健康管理調査と合わせて使用すると思いますよ。甲状腺検査とかも、何か誤解が発生してるみたいですが、データ集めることにはなってます。

つまりは、+αで想定されているとお考え下さい。

福島県立医科大学構内に建築されているのは、まあ、そーゆーデータは敷地外に保管出来ないという規則があるんで、一般企業が入るデータセンターとは別に原資料も管理するところが出来てるはず(建築がどこまで進んでいるかは知らないけども)。データセンタにいきなり飛び地が!みたいな荒業も聞いたことはあるのですが、基本的に、データの管理体制は公開よりもクローズド寄りになると思いますよ。
ま、邪推ですけど、申し込み制だと思いますよ。持ち出し禁止、というかまあ、全部だとHDDでも持ち込むしかなさそうですけど。

まあ、こちらの方が、記事としてはマシだと思います。
http://www.minpo.jp/news/detail/201208313398

細野豪志環境相は30日、福島医大で記者団に対し、福島医大が構想を示した放射線医療などの拠点となる新センター(仮称)整備のため、平成25年度の国の予算編成に向け61億円を要求する意向を明らかにした。環境省として遺伝子レベルの放射線被ばくの影響調査に取り組む考えも示した。
センター整備に向けた要求額を復興庁の予算に一括計上する方針。細野環境相は周産期や小児医療の拠点として整備する重要性を指摘し、「政府としてフォローする。県や医大とともに作業を進めたい」と語った。
放射線被ばくの影響調査は県内の子どもなどを対象とする見通しで、概算要求に関連費用を盛り込む。遺伝子の解析により放射線が健康に与える影響を分析する。福島医大や国内の専門機関と連携して実施する方針。