論文捏造発覚元年。

いやいや、論文捏造は昔からあるけども。
Chosun Online | 朝鮮日報」を見て。

ソウル大学は、今年5月に提起された姜秀庚(カン・スギョン)獣医学部教授(46)=女性=の幹細胞論文14本の捏造(ねつぞう)疑惑について「姜教授が14本全てを自ら捏造(偽造・変造)したことを最終的に確認した」と4日に発表した。
姜教授は2005年、黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大教授(当時)による胚性幹細胞(ES細胞)関連論文の捏造疑惑が浮上した際、真相究明を訴えた若手教授の一人で、黄氏のライバルだった康景宣(カン・ギョンソン)教授(49)に近い。

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日本もあまり笑えない。東大の分子細胞生物学研究所の論文不正疑惑は、一人の教授が辞めたけど、その集団全体に蔓延っていると思われるので、単なる蜥蜴の尻尾切りで終わってしまった感じもある。
このケースもかなり根深い問題になるかと思う。

ラノベの新人賞で時折コピペ疑惑とかが発生するが、それ以上に論文は流用が簡単。と言ってもテキスト自体を流用するのではなく、データを流用する。
画像もデータの一つである。

ここで一つ。
本来、

今回の論文捏造が発覚したきっかけは、5月初めに複数の学術誌に寄せられた匿名の情報提供だった。論文の撤回を取り上げるブログ「リトラクション・ウオッチ」やポステク(旧浦項工大)生物学研究情報センター(BRIC)のインターネット掲示板などによると、この情報提供者は姜教授が論文を掲載した10の学術誌に70ページのパワーポイントファイルを送り、同教授が14本の論文に使った実験結果の写真を比較しながら、同じ写真を重複して使用したと主張した。

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情報提供を受けた各誌は姜教授に説明を求め、このうち米国の国際学術誌『坑酸化および酸化還元信号伝達(ARS)』は同氏の論文を撤回した。姜教授はこのとき「データに誤りはあったが、わざとやったことではない。追加実験を踏まえてデータを提出する」と釈明していた。また、論文捏造疑惑を提起した情報提供者を名誉棄損で告訴し「ソウル大獣医学部黄禹錫支持者たちに仕組まれた」などと主張した。

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このような説明が「通る」のがそもそもおかしい。
データを間違えた「だけ」で、一瞬にして論文が「ゴミとなる」のに、そんなことも確認していないなんて、知恵が足りてないと思う。

のだけど。

多いですよね。実際には。
実験に際しての手順はちゃんと「手順」として意識しているのなら、実験の「元データ」、「元データから作る表・グラフ・リスト」、「表・グラフ・リストを作る手順」もちゃんとしないとダメ、ということはもっと意識されていいんですよね。
データの真正性を「書き手が担保する」みたいな意識に向かって欲しいもんです。



もっと意識してくれると、システム設計のし甲斐があるんだけど。
「そんな所にタイムスタンプがいらねー」とか「そんな所でバックアップ取る必要ねー」とか散々言われるのが多く、文教系の仕事は人間をダメにするようで受けたくないねん。
そもそも、マトモな発想あればマトモなRFP書けるだろうし。こっちに書かせんな。
ひろみちゅが、セキュリティ要件だけテンプレ作ったみたいだけど、あの要件をマトモに遂行しようとしたら、費用が掛かる。そこの所までちゃんと彼らに飲ませて欲しい。・・・・・・でも多分そうなると、Web公開まではしなくなると思うんだよなー。利用者認証いらない形態までで終わるとか。