HER-SYSの欠点

www3.nhk.or.jp
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うんまあ予想通りであるが。
HER-SYSは以下のような状況であるが、通知が相変わらずひどい。
新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS):Health Center Real-time information-sharing System on COVID-19(新型コロナウイルス感染症)|厚生労働省

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システムの説明のつもりらしい。

項目が整理されていない。

元々、発生届の様式が、「確定例」~「疑い」、「死亡」を含むため、極めて煩雑なものをひとまとめにしてしまっているものであるので、単に項目を寄せればいいのではなく、ケースによって入力情報を分ける必要がある。

テーブル設計に際して大幅改訂されてグダグダになった可能性が高い。

https://www.mhlw.go.jp/content/000626714.pdf

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多分最初くらいに作ったイメージ。さっきのより前に作成されている。

医療機関から保健所への報告もこのシステム上に載せる予定だったと思われるが、PCR検査中等の症例ステータス管理がなく、ワークフローちゃんと考えられていない虞がある。多分作り手も発注側も「便利なハコ」以上の発想が出来ていない。

https://www.mhlw.go.jp/content/000633013.pdf

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用語説明がないので、どこでどう受付した日付だとか結構解釈に困る(立場によって意味が変わるので)

アウトプットをきれいにするイメージで記載されており、最終的に保健所が頑張れという処理にされるかと思う。

医療機関へのID発行が発生とともに必要となるような、初期準備コストの問題が全然考えられていない。

今は、結局医療機関から保健所にFAX送付、そして保健所による代行入力という形になると思われる。なお、予め医療機関が何を患者からヒアリングしておくべきかという所が結局保健所職員が患者接触して聞き取るという形になっていそうだ。

結果として、おそらく発番・保険の為に登録はされるが、利活用出来る情報が登録されるとは思い難い状況になっているだろう事は想像に難くない。

うんまあ。そもそも、各担当者向けの操作マニュアル含め揃ってるのか怪しいし。
一番は、管理側の都合でテーブル設計されてしまっているので、「データ更新」が発生する想定であるという事だ。これが設計として避けるべき事なのだが、その発想がない。
変に作り込んだせいでシステムの平易性が失われており、まあはっきり言って行政にありがちな腐ったシステムになっているとは思う。