例えばWindowsOSの低レベルAPIを使っているとか、Mac限定とかならまだしも、システムを開発保守している会社にロックインされている状況というのは正直存在しておらず、「データの仕様が分からない」「システムの仕様が分からない」は単に発注側の問題である。
「受託開発」は、本来発注側の責任においてシステムの仕様を策定するものであって、その内容が「開発したベンダーにある」のは当然として、元々「発注側に仕様があるべきもの」である。そうでない場合には、SaaSのように「システムベンダーのノウハウを有料で買っているだけ」のはずである。
とはいえ。
さらに、業者から自社のみが対応できる仕様を求められたり、提示されたりしたと39機関が回答。「業者の営業担当者は仕様書の意見招請などの時に、様々な手段で自社の独自仕様を仕込ませようとする」と説明する業者もあったという。
ベンダーロックイン横行か、独禁法違反の恐れも 公取委が見解公表:朝日新聞デジタル
この段階で足下はそれは見るし、そもそもRFPとか言われるんだから自社でやりやすい案をご提供はする。RFPの為の意見招請とかって、うんまあいや実際RFP作る際に福島に呼ばれた事あるんだけど、案を色々見ても「独自技術とかってまあねえな」と思うよ。実際RFP作ったのにも関わらず前職のグループ失注したし。
でもそもそも根本的にシステムの受託開発って言ってるのに、審査員は大学の先生とかにお願いしているのに、そもそもの素案はシステムベンダーってどんだけ使えないのよと思ったりする。先生も何を見て判断しているのかねw
こうした実態を踏まえ、公取委は報告書でベンダーロックインについての考え方を明示した。行政側が仕様に精通していないことに業者がつけ込み、不正確な情報を提供するなどして、自社だけが対応できる仕様にして他社の参入を難しくさせれば、独禁法が禁じる私的独占や取引妨害にあたる恐れがあるなどとした。
ベンダーロックイン横行か、独禁法違反の恐れも 公取委が見解公表:朝日新聞デジタル
行政側が仕様に精通していない、とかって状況を作ってるのがそもそも間違い、そういう人員を割り当ててくれないが為に保守やる気でない問題とかどうしてくれるのかね。てかそもそもシステムの単価が我が国は安すぎてやってられんのよ。質の悪い人員でも出来るコピペ設計じゃないと無理な単価とか、時間かけて考えたモノをほぼメクラで承認してくれるというワークフロー、おかしくないですかと。
はっきり言うけど、むしろ独自技術押し付けられてるのベンダー側だと思うよ。某独立行政法人のところでもsharepoint使った提案して金額出したのに、独自仕様突っ込めとか変な高速ファイル転送技術使えとか言われて大赤字になったよ。
ついでながら、全然競争入札でええわと思っている業者の方が多いと思うよ。大体は独占でもさせてくれないと割に合わない、止めたいとか思ってるよこれらは。全然保守儲からないしね。
そもそも、質問項目も雑、おそらくWeb API、RESTをベースにしたコンサルが作った質問項目だろうと思われるのだが、リアルタイム連携ベースのシステムづくりしたら、今の官公庁のIT予算をおそらく十倍にはしてもらわないと無理。
そしてAPIかどうかってのが問題ではなくて、ちゃんとドメイン別に設計されていて、他ドメインとの連携がちゃんと設計されているかが重要。CSVでも別に構わんのよ。ただ、結構無理矢理連携させたものとかでは、「それほとんどDBダンプだから」ってのがある。夜間バッチで差分だけ突っ込む事で誤魔化してきたとかのシステムが、リアルタイムで連携しろとか言われたら、まあ、ネットワーク障害起こしますわ。
それなんてHER-SYS?
こんなの真面目に考えてたら「デジタル庁」みたいな形に集約される事100%ねえから。有り得ねえよ。
あーもうITコンサル使えないのマジイライラするなあ。