いわゆる売春の国際化、売春禁止とその非合法性

gendai.media


こういう海外からわざわざ呼び寄せるパターンは大抵の国では違法ですが(管理売春の禁止)、個人の売春自体は結構合法な事もあります。
というか、香港がそれで、本番(日本以外の国では本番以外の性風俗が発達してません)が高くても3万円までくらいです。
石油関連の国でも、「外国人が比較的来やすい国」「国境」なんかで発達しがちです。


就労ビザで行く訳ではなく、観光ビザです。そこでも大抵の国の法律を侵しているのですが、彼女ら自体の違法性はそんなに高くはないです。どちらかというと違法な反社会的勢力がカネを稼ぐ手段として用いているとかもあります。
お金は直接渡してはいない事も多いです。クレジットカードとかも使われてます。


売春には、人身売買のようなケースも無論ありますが、近年は高級な娯楽としての売春のパターンもかなり増えてます。売春の道徳的な意味での禁止の根拠のようなものがわりと成立はしてないんですよね、この手の荒稼ぎの場合。
ただですね、高級な売春の裏には、当然ながら低級の売春もあり、個人営業な売春というのがむしろリスクの高い女性の働き方になってしまっていて、それと決して分離されている訳ではない、というのも事実です。
もう一つ言えば、低賃金で働き先がない、という時に、女性が風俗をやるというのも繋がってはいますし、男性が犯罪に手を染めるというのにも繋がってはいます。


ハワイは、全米失業率No.1くらいのところです。
香港も失業率はわりと危うく、特に若者は問題ですし、貧困率が洒落にならないです。
貧困層を締め出した富豪の国、でなければ普通は大体スラムとセットなんですよ、こういう観光地。

売春是非というのは、私にはなんとも言いづらいが、現実売春類似行為が存在し、彼や彼女らも生きているという事は認識されるべきであると思っています。

貧困層の支援で、例えば生活保護、就労支援なんかもありますが、そこで用意されている職業は果たして十分幸せな職業なのか、と言われると、相当厳しい世の中になってます。
大学卒業したけれど手取り20万円いかない給料、非人間的な単純労働・長時間労働もあったりします。
昔の風俗のイメージ、というのでも、実際非人道的と言えるかというとそこまででもありません、水商売の人が子どもを作ってカネを稼ぐのに必要なのでというところで風俗で働くとかもありますが、現代日本では人身売買という形はまあないです。あくまでも借金・労働という形で働いています。


そりゃ、バブルの頃くらいなら、「風俗で働く必要ないじゃん」という夢は、持っていいかと思うのですが、それにしても夢でしかありません。
我々が住んでいるのは現実で、労働という「現実の人を切り売り(時間を切り売りしているという言われ方をして性風俗とは違うと言われがちですが)」して生きているという事でもあります。


当たり前ですが、彼や彼女らが生きていて、生業としてやっている限り、その存在そのものは肯定的に考えるべきと思ってますし、簡単に職業を断罪するという事もしないです。人は天職で生きるべき、という思想もありません。ただ、こういう人達がいるという事を是非語る前に、「もっと知るべきだろう」と思うんですよ。覗き見的なものでではなく、暮らしている・生きている人として、我々の隣人として、もう少し認識された方がいいと思います。