「汚染水よりタチの悪いなにか」ですよね。

福島第一原発 廃液かかるトラブル“飛散した量 公表の数十倍” | NHK

↓↓速報値を出すなという話を一生懸命してるのわかってます?精査した数値を必ず出せって話は公表が遅れるって話とセットですよ。たぶんまだ「汚染水そのものを浴びた」とか誤解してる人いるでしょ?

2023/10/31 09:34
b.hatena.ne.jp


id:You--me さん、ちょっと落ち着け。
問題は、洗浄用に硝酸流しての時に、その洗浄液込みの廃液を浴びたので、汚染水ではないが、もっとタチの悪い話だ。
以下参考まで。
note.com


一応だが、このエントリ主の考えているよりももっと実は「濃い」。
洗浄廃液という事なので、処理水ではない。炭酸塩として沈下してしまった放射性同位体を相当多く含むだろう(放射性同位体は元々水に難溶なわけで、なので貯めてると下に溜まってくるスラッジが結構問題にもなってくる)。汚染水よりも多めな可能性が高い。
というかまあ、「43億7600Bq/ℓ」は正直、エグいほど放射線濃度として高い。汚染水でも多分そこまでではないと思う。
https://cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2023/07/202308_fukushima_emission_final.pdf

数Lと100mLの取り違え、なんかはまあ良いんだが。
シーベルトとしてもβ線だけで6mSv、放射線作業従事者が基本的につけてるだろうガラスバッジの情報はない(どういう事?)



個人的には速報値だろうが出した方がいいが、その情報については「何を元に推定した」とかの情報が必要であろうと思う。
どうにも降り掛かった量はフェルミ推定で出していそう(カッコいい名称であるが、何となくこのくらい濡れたからでやってそうなんだが、しかしそれにしても100mLとか言わなくていいだろうし、濡れた状態を伝えたらいいだろう)。
そもそも、「速報が出せない情報伝達の体制」が問題で、最初の報道も10/26であり当日ではなく翌日の報道になっている。担当相にも当日に伝達されていない。いやまあいるかといわれるといらんとも思うが、IAEAの査察ではその辺りも確認されたと思うんだがそれ大丈夫なのか。


一応状況の推測をすると。


ガラスバッジの情報がない為、シーベルトの総量は不明であり特にα線のが分からないのだが、ここら辺はそのうち出るのか、それとも一日単位で切り替えてるわけじゃないから突発的な事態でのα線推定についてはちょっと使えないのかガラスバッジ。
リングバッジはその通り指先につけるもので、全体の線量推定にはあんまり向いてないとは思うのだが・・・・・・


なお、配管の洗浄作業という事なので、配管の先に硝酸耐性のあるパイプつけて硝酸流してあのポリタンクのおばけみたいなものに貯めるという想定なんだろう。廃液は中和しないといけないしそのまま当然流せない(希硝酸結構酸性が強い)。
配管はポリエチレンという記述を見たので、硝酸で反応する事はないのだが、パイプの中に溜まったカスは炭酸塩なので、硝酸で水に溶かせば当然炭酸が吹き出る。
白い紐程度であるからというのが問題なのではなく、そこから先でちゃんと固定していないからホースが暴れたのだと思う。


ヒヤリハット、よくある事故ではあるのだが、当然ながらこの辺りはメンテナンス作業として定期的にやるものなので、作業手順や作業場所含め想定されているべきものであり、うんいやちょっと待て何故カッパというか防水してないねん硝酸洗浄でおい。
正直、教育が足りてないと思うのだが、教育訓練過程って、IAEA何を見てるのと思うのだが。作業前に準備とかの点検すると思うが、そこでチェックはされてないのかねえ。
いやまあそれでも事故は起こる。起こるのは仕方ないのだが、「どう対応すべきか」(初期対応)はともかくとして、「何を情報として伝えるべきか」「責任者への報連相」がガッタガタに思える。