整体を薦めない理由。

保険が効かない。

健康保険がまず効かない。普通の病院で理学療法とかを行ってもらう場合よりも金かかることが多い。
鍼灸・あんま指圧とかは効く。

施術で体を壊すケースが多い。

若いうちはそれでも治るが、「骨のズレ」をいじくるだとかやるので、案外関節に対して無理させることが多く。軟骨も磨り減るもの。
施術の方法から、明らかにリスクはある。藪にかかるのもリスクといえばリスク。

資格が怪しい

今のところ、整体の正しい資格というのはない。まあ、保険が効かない方がはるかにリスクではあるけども。

ちなみに、例えばマッサージ程度、ホメオパシー程度、ならばあまりどうという副作用もないので基本的には放置する。ニヤニヤはするけど。

当たり前だけど、「なんらかの病気が原因ではなく肩こりする場合には、肩こりの原因を何とかする」のが王道で、それ以外は底の抜けた桶に柄杓で水を汲むが如し。
ぶっちゃけ、大半は単に姿勢が悪いくて肩が凝り、冷えてたり年食っているから筋肉から柔軟性が失われているというもんである。

副作用の考え方。

糖尿病とかでたまに糖尿病治療薬で「治る」とか思っている人がいたりするが、薬の大半は常用してたら肝臓に脂肪がつく。これはもう副作用として特別に記載されることはあまりなく、「そりゃそうだろうねえ」というものである。
アセトアミノフェンも中毒性があるのだよ、とかいうのは実に当たり前の話である。

整体については、どんな流派のどんな施術を行うかによっても異なるが、そもそも骨無理やり動かすことについての危険性は本当に承知なのなら、娯楽として行えばいいと思う。

余談:ホメオパシーみたいな、医薬品っぽいが医薬品の規制を受けていないものについて。

当たり前な話だけど、効果増強の為に怪しいお薬が仕込まれてたり、アルコール入れられてたり、色々なのでおススメしない。

一時期、美容整形で、ボツリヌス菌毒素というのを歌って顔面に注射するやつが出てたけど、アレ、保険診療で行われるケースもあるが、美容整形では別である。
別であるというのはどういうことかというと、かつては日本アラガン社、今だとグラクソスミスクライン社で提供されている情報や講習を受けていないということになる。
ちなみに、この美容整形、基本的には後遺症があまり報告されない筋弛緩剤を顔面に打つというものなので、打つ場所によってはやたら効果が広がってしまったり色々まずいお話は報告されている。だいたい半年で効果が切れるといわれているが、間違って変なところも弛緩してしまうと半年ぐらい人前に出れなくなったりもする。呼吸器関連での副作用もある。

で、一応アラガン社のやつは、規制とかもあって一応濃度はコントロールされているが、中国製のは相当ばらつくようだ。

厚生労働省でもFDAでもEMAでも、規制対象になった場合に、製造プロセスからの品質確保の規制が入る。日本でも製造プロセスは見に来ることがあるらしいが。書類は少なくともそろえる必要がある。
ホメオパシーが微妙なのはそこで、アメリカでは健康食品の部類でcGMPという製造プロセスの規制はかけられている(無論、効果そのものは不明なので「健康食品」のジャンル)。EMAもそうだとは思うが、日本はその製造プロセスを担保するような仕組みはない。
変な話、高品質の水であるという担保はない。

アメリカでもしばしばエフェドリン入りとか報告されている。インドのホメオパシーアーユルヴェーダはもっと凄いらしい。まあ、ダイエット薬でもなんでもエフェドリン人気があったりするし、ステロイドの代替であるハーブ入りクリームみたいなのが、実は医薬品より高濃度のステロイド入ってました〜みたいなネタもある。