何故出力帳票まで対応されないのか

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様々な人が文句を言っているこの「帳票は元号が使われる」という問題なのですが、

「誰が、何と確認するか」という所で、結構変えづらいんですよ。
あと、下手するとアウトプットから更に再加工するようなプログラムがあっても影響しますし。


何故今まで変えられなかったかというと、「変更箇所最小にする問題」で、各システムのインタフェースとなる部分が、よくテキストファイル化してしまっているんですよね。で、そこに内部のデータを垂れ流すフォーマットというのがしばしば発生します。
テキストファイルは便利っちゃ便利で、差分データを結合するのとかCOPYコマンドレベルで出来るということもあって、結構多用されてますが、そういうイージーな連携がしばしばあります。
でね、今生きているシステムは、延命に延命を重ねもうどこに何があるのか設計書からでも分からない事が多いです。そういうレガシーなシステムは結構あり、そういうものほど「ちょっとした改修だけで維持されているが、もうお金は準備しない」という事が多いんですよ。


よく使っているシステムほど、誰も新機能をぶちこもうとしない。触らない。


で、いまさら出力帳票をいじろうとすると、レイアウトの再設計が発生します。
そして、その再設計を確認する手間が発生します。また、マニュアルも変更になります。
過去の帳票を再現出来るか、というのがイージーなテストになっているので、過去の帳票とレイアウトが変わっていると「違う」とみなす人も多いですし。


という事で、しばしば過去に引きずられた帳票が発生します。