新世紀エヴァンゲリオンが、ライトノベルに及ぼした影響って、「精神的分析的なストーリーテリング」ではなくて、「全容不明な巨大な組織が、陰謀論的に世界を支配していて、僕たちにはそれが分からない」って雰囲気だと思います。96年デビューの古橋秀之さんの『ブラックロッド』シリーズから
— nakatsu_s (@nakatsu_s) 2021年3月17日
いや、それは。
オカルト的な組織の話は、既に「孔雀王」や「3×3EYES」でやってる。
ムーとかの雑誌は90年代には若干人気落ちてたと思う。ただ、アニメやゲームではわりとテンプレで、少なくともエヴァ以前にコテコテなオカルトを使った漫画は結構あった。不動明王伝レイとかな。
サイレントメビウスも90年より前から連載している。サイバーパンクから微妙にスチームパンクとかに移っていく流れで、その辺りにクトゥルフの呼び声とかの特集とかも見てたし(RPGマガジンかウォーロックかは記憶していない)、ゲーム小説というのもファミコンのそれというよりはMSXのそれからあった気が。マンガはあった。
宇宙皇子とかは壮大過ぎて全部呼んでないけど、日本的な感性でーというのは結構あるし、ファンタジー☓ロボットだとバイストン・ウェルとか。
ただ、そんなのってのは、ある種の呪縛にもなる。
美神令子とかもあったしさ。リアリティーライン低いやつも。似たようなのが沢山生まれる。
まあ、この辺りで、エヴァンゲリオンの特殊性みたいなのもなくはないが。
要は、「TVアニメとかの枠を超える設定」、これはねー、ナカナカない。
畳めなくなったために大きく複雑化した設定ってのは、まあ、それアニメにされてるのってまあないよね。マンガだと結構あるんだけど。
逆に言うと、同時代的に、「終わらせる連載」から「人気次第では打ち切り、人気があれば継続されてしまう」みたいなのが生まれ始めていて、着地点が分からない状態でぶっ放されるコンテンツが結構あったんだよ。
今は完結しているけど、結局なんか続巻が勢い切れて微妙、とかねえ。
オカルトが、ニセとも思われてたが真実もあると考える人もいくらか居た時代。
ラノベに影響は与えてはいると思うが、流石にそのフォロワーレベルではモノ作られてないよ。
作家には、映画や音楽、マンガ、ゲーム、あらゆるところで影響はある。思わぬところで影響があったりもする。
だから、自分語りをベースにしても作家の描くものに何が影響してたかなんて、相当研究しても出て来なかったりするよ。