有用なAIを作るための犠牲という所で。

courrier.jp
time.com
https://time-com.translate.goog/6247678/openai-chatgpt-kenya-workers/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp


Timesの記事という事で、Timesの記事も読んだのだが、結構話は複雑な倫理的問題を抱えている(一部法的問題もある)。


結局AIに食わせるデータにラベルをつけるのは「ヒト」。ケニアでは時給2ドルはそんなに低すぎでもないとは思いますが、高すぎでもないです。
www.ceicdata.com


産業構造としてこの手の産業でもフラットではない、というのはしばしば観察される所ではあるのだけど。
人海戦術を用いるのはこういうのでもあり、同じ社員ではなく、当然ながらこの地味な作業は外に出されるのは仕方のない所ではある。
が、歪んだ構造だよなと思う。実際の現場からヒトを剥がし、低賃金単純労働にヒトを持ってくるというのは。


現実問題、人力が安く使えるからこそ成り立つというのが、AIにはついてまわる。学習データがどう作られたか、という所の問題はあるんだよね。データは無から生まれない。


ただ、AI業界が悪い、というよりは、現近代の産業はどこかしらその辺りで問題があるという事は言えるかと思う。
だから免罪とはならないけどね。