自分のことと比較してみてほしい。

俺たちオジさん(オバさん)には今、歌う歌もなければ、聴く歌もない!(富澤一誠) - 個人 - Yahoo!ニュース
青春時代を彷徨い続けるオジサンが大人の音楽を騙るなんて、ちゃんちゃらおかしい - シロクマの屑籠
http://lkhjkljkljdkljl.hatenablog.com/entry/2013/02/21/211953
を見て。

最初のオッサンのエントリより、後の二人のオタクが「終わってる」のが非常に腹立たしいというかなんというか。
老いたるポジションにいる「はず」の人が
「俺たちオジさん(オバさん)には今、歌う歌もなければ、聴く歌もない!」
とか言っているのに。

誰も、フォークソング「そのもの」を取り戻せとかって言っているわけじゃないんですよ。
「だからと言って、自分の世代の音楽だけを「真の音楽」「大人のための音楽」と吹聴するのは、いかがなものか。」って、そんなこと言ってないです。
そりゃ、彼の時代の歌はフォークソングでしたが、フォークソングを取り戻したい、だけなら、単純にそう書かれているでしょう。

それにね。
音楽あんまり興味ないので、簡単に言いますけど。
「俺(たち)の歌を聞け!」みたいな所がAge Freeとかなんで、「ふむふむ、これはロックだね」みたいな評論を押し流すような力を求めてるんだと思いますよ。

変な話、回り道みたいなことするのが人生で、
個々の要求にほどほどにあった最適化された「文化」を消費するしかない人生なんて、退屈以外の何物でもないじゃないですか。
サブカルチャーが、カウンターカルチャーと呼ばれるのは、それなりにメイン指向があるからだと思いますよ。そうでないと、カウンターではない、ただのサブ。
そんなんで我慢出来るような消費の仕方で我慢出来るんでしょうか。

元の人も、AKBのアイドルとファンのよくわからない熱気に当てられている所はあると思うんですが、かといって、AKBとかを「これも素晴らしい」とかってよくもわかってないのになあなあで賞賛するよりも、がっぷり四つで対峙してもらった方がよほど盛り上がるし面白いことが起こるような気はしますよ。

今のシロクマやコンビニ店長には、正直な所、「自分らしさ」なんか語る資格ないと思います。
流れに逆らって泳げとかってわけじゃないですが、「需要があれば」なーんて言っているなら、所詮みんなと合わせてんですねとしか言いようがないですし、
「若い頃の心性を引きずったままの社会は、どこかおかしいのではないかと私は前々から疑っていたが、この、“還暦青年”を目の当たりにして、疑惑は確信に変わった。」権現とか言うて、コンテンツを汚染してみてる方が十分に異常だと思います。そいつどう見てもアスカじゃない。

世間の枠から十分に外れてそうな人が、「世間てのは〜」みたいに語るのは、だいたい四十ぐらいにかかる老人苛めという麻疹みたいなもん、とは頭では理解しているのですけども、
正直、ゼブラたんみたいに一律で老害言うよりも十分に歪んだ老いだと思います。

自分は、社会的、道義的振る舞いってのはそれなりにある、ってのは思ってますが、こと文化に関しては「常識的に振る舞うこそが非常識」、みんな去勢されたように大人しく振る舞うのが不思議に思いますね。
もっと殺伐とすべきだし、殺し合いの中からしか何か出て来ないと思いますし。
まあ、それでも、別に一消費者に堕するなら、そのままかったるく生きてけば良いとは思います。