歴史的にはそうなんだが、今は悠長な歴史の話の問題ではない。

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直接のトリガーは、イスラエルの現政権にある。

ぶっちゃけ、やれるだけパレスチナパレスチナ支援に関して武力でやってきているし、これくらい宣戦布告しなくてもやってる。
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現政権は世界的にテロ組織として名指しされているハマスに対して掃討する言及をしており、その為に侵略するのは日常茶飯事であるし、被害者はハマスの戦闘員という形で言われるのもザラである。


日本ではアメリカと一定距離を置いているものの、テロ組織として指定しているが、ハマスに関してはパレスチナの代表としても認識しており、イスラエルのような根絶等を言っていない。
パレスチナ人の武装勢力自治政府も結構代替わり様変わりしているが、ハマスが一番代表に近い。原理主義的ではあるのだが、外部でテロ活動を行っている組織よりは人民支援を実施していたりもして、イスラエルに蹂躙される度に、ハマスへの注目も集まる(パレスチナ人の中でも批判されたりはしている)


今回の計画に関しては、事前に準備はされていたと思うが、締付けも激しくなってきているところの臨界点突破したのだとも考える。

難民化して世界中に広がっている難民グループとして、パレスチナ人は最大規模。

これあんまり言われてないが、アラブ諸国にもパレスチナルーツの人が沢山いて、500万人は超えていると言われている。彼等は決して未開の人ではないし宗教にとらわれている人ではない。というかまあ、現代の原理主義を語る上で型どおりの説明で困るところはそこでして、決してアーミッシュ的なものを目指しているわけではない、というところなんですよね。
むしろ刑罰による見せしめ的な要素が強く、これがまた実のところ超現代的なんですよ。SNSとの親和性も高い。

他国家の反応として。

アメリカは、トランプ大統領ほどではないものの、イスラエルが生き残っているのはアメリカの支持があるからという事を認識しており、協力は一定行うものと思われる。
イギリスはアメリカと同等の振る舞いをする。ただ、カネは持ってないよな。フランス・ドイツは追従するとは思う。
ただ、何れも安定政権とは言い難い状況なんで、どうだろうなあ。


ロシア・中国は第三者的に戦争を止めろというかもだが、ウクライナの件もあるし介入はしない可能性が高い。元々、パレスチナ問題はアメリカとアラブのテリトリーなところもある。
ハマスなんて元々ファタハの対抗としてモサドが支援してたしな。


ウクライナイスラエル入りするとかで、事態を解決するような方向には向かってない。
レバノンヒズボラも戦闘が始まっている。
トルコが仲介役になるつもりで出てきているが、イスラエルが飲まない気がするなあ。

メディアが両論併記とか控えめになっているのを少し。

わざとややこしい事を言いますが、
アメリカでは、若干反ユダヤ主義が出始めていると言われています。
これって、多分、「アラブ諸国への西欧諸国の態度の見直し」も含まれていると思います。


国内の勢力に突き動かされている為、対立を解消する方向には向かってないです。


日本は正直その辺り蚊帳の外なんですが、だからこそ陰謀論とかではない厄介な民衆の憤りみたいなものを見ていった方がいいなと思います。