昔から、ファンタジーを読んできた者から一言。

anond.hatelabo.jp
個人が苦手なのはどうしようもないとは思っているが。

 日本語で言う時に「ファンタジー」よりも「幻想」という硬めの言葉を当てられる作品は嫌いではない。国内の作家で例を挙げれば、山尾悠子とか。

 海外のSF周辺の作家や作品だと、クリストファー・プリーストの『魔法』や『奇術師』は好きである。ものすごく古いが、子供の頃に読んだH.G.ウエルズの短編『魔法を売る店』も好きである。SF作家の視点から「魔法(のような技術体系)が存在する世界」を描いたような作品、例えばハインラインの『魔法株式会社』や、霊魂テクノロジーが実現した未来世界を描いたロバート・シェクリー『不死販売株式会社』のような佳作も好きだ。ここまで読めばお分かりのように、どちらかと言えば私はSF寄りの人間である。

 日本を含めて世界的に『ハリー・ポッター』シリーズや『指輪物語(LoTR)』シリーズが劇場映画としてヒットした頃に「食わず嫌いも良くないな」と思い、これらの映画を観に行ったり原作に挑戦したりした。結果を言えば、結局だめだった。私は、これらを少しも楽しめなかった。『ナルニア国物語』も駄目だった。SF映画のジャンルに含められるが実質的には「剣と魔法の世界」のようなものと言ってもよい『スター・ウォーズ』シリーズも、旧EP4以外のシリーズ作品は全く楽しめなかった。こんな感じだから当然ではあるが、家庭用ゲームの『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』などにも手を出していない。

カタカナ・ファンタジーが苦手である。

そもそもSFもスラップスティック風なの嫌いそうだなと思う。個人的にはジェイムスン教授もヒッチハイクガイドも好きだし、ラルフ124C41+も好きだ。ファウンデーションは読むのに骨が折れたが、基本読んでいるものを苦手や嫌いと思う事はない。
合わせていうと、長編は無理だろう。
どちらかというと、ヤマやオチがちゃんと一話の中にある小咄風のが良さそうだ。


義務感でモノを見る意味はほぼない。どうせ色眼鏡で見る事になるからだ。


長編には短編にない楽しみがある。


指輪物語は、現在ファンタジーとして流通しているものが、大小なりとも影響を受けている。どちらかというとゲームジャンルに与えた影響が大きいが。
無論ベースは、ケルト神話キリスト教の、いわゆるヨーロッパの神話群になる。
指輪物語は、中つ国の「最終戦争」であり、エルフやドワーフ、人間の、光側と闇側の戦争である。設定ヲタみたいなトールキンのせいで、多分映画で見ただけではほぼ分からんと思う。なお、ケルト神話キリスト教がベースで、西方浄土が神々とエルフの戻るところに設定されている。ちなみに、エルフはこの世界では不死であるし、人間の王は、人間とエルフの結婚で生まれた子どもらを祖とする。
敵役はすべて闇落ちした同族である。
あの世界の「魔法使い」は人間でもエルフでもなく、地上の姿を持った天使みたいなものである。当然ながら堕天使もある。


まあ、ちゃんと見方を持ってれば、「アレが駄目コレが駄目」とかは言えないがな。
なお、ベルセルクは、おおよそ幻想・妄想の系譜なんで、指輪物語と同じように読むものではないのだが、まあ今のファンタジーと言われるものには、大きく分けて異様・異形のものと、神話伝承をベースに歴史物語として通流ものと二つのタイプがあり、前者はホラーと呼ばれたりダーク・ファンタジーと呼ばれたりする。
いや、「ベルセルク」と「指輪物語」、幽鬼の類が敵とか人間が堕落して敵の味方になるとかは、結構コンセプトとして似ているんだが、やり方次第でそうなるという。


ベルセルクは、間接的にグイン・サーガ経由して指輪物語にも影響は受けてると思うがな。
まあでも、それ言うなら、エルリックとか出しておいた方がええが。
別に好きなジャンルとか嫌いなジャンルとかあってええと思うが、そもそもジャンルが違うから同じような読み方をしようとしたらそら失敗する。


全ての本が読み尽くせる訳ではないので、ファンタジーを中心に読んできたが、まあ。
あと、なろう系って言っているけど、なろう系そんな読んでないよね?トールキンレベルで設定積み上げてるファンタジー出てきたら、それはそれで結構な騒ぎになるんだけど。なお、指輪物語ナルニア国物語の「戦い」は、「世界大戦の影響がある」けど、そこら辺含めて、もう少し作品周りの情報も汲み取った方がいいと思うがねえ。

うーん、言葉が足りない。

reiwa-lab.mikuas.com

濃硫酸の説明は、多分ちゃんとした方がいいとは思う・・・・・・

濃硫酸といえば紙や砂糖を炭化してしまうほどの強力な脱水作用と強酸性という2つの危険な性質を持つ、危険な薬品の代表格です。

【ガチ】濃硫酸が目に入りました。目はどうなるのか? | みくあす令和ラボ

濃硫酸は、酸性度としては「弱酸性とは言わないまでも強酸性とは言いづらいな」というものです。ただ、巷の強酸性についての説明があんまりいいのがないので、簡単に。
強酸というのは、水に溶かすと水素の部分を100%オキソニウムイオンとして放出するやつ、という感じなのですが、硫酸は100%は離れないです。2つあるH+のうち、1つはほぼ乖離するのですが、2つめが微妙という感じで。
ただまあ、弱酸と呼ばれる酢酸とかと比べるとかなり離れます。


なお、ついつい「水溶液」前提で考えがちなのですが、濃硫酸は「水溶液というには水が足りない」というやつです。水の2倍まではいかないけどより重い。



濃硫酸の性質で大事なのは、強力な脱水作用の他、「酸化力」で記載した方がいいかと思います。
あと、硫酸の取り扱いで注意する事がもうひとつ、「不揮発性」ですね。

気を付けて取り扱った方が。

時刻は19時過ぎ頃、濃硫酸の入ったビーカーを廃液タンクへ運ぼうとした時にその事故は起こりました。

【ガチ】濃硫酸が目に入りました。目はどうなるのか? | みくあす令和ラボ

他の水溶液も貯めるような廃液タンクの場合、これは全く勧められないやり方で、そうでなくてもあまり勧められないやり方です。
面倒でも中和してから廃液タンクに貯めるようにしないと、廃液タンク内で色々危ない現象が起きます。

保護メガネが顔から脱落し、それが持っていたビーカーに直撃。
ビーカーを落としてしまい、中に入っていた濃硫酸が飛び散って僕の左目に入るというミラクルコンボが起こりました。

【ガチ】濃硫酸が目に入りました。目はどうなるのか? | みくあす令和ラボ

ビーカーの持ち方としても、正しい持ち方は、片方の手を底に添えた方がいいです。
多分濃硫酸扱う時によく紹介されていると思います。
側面に滑り止めとかついてないと思いますので、大抵滑って落とします。

対応方法ももう少し。

幸い、水道のすぐ近くで作業していたのですぐに目を洗うことができました。
「薬品が目に入った時は10分以上目を洗浄する」というのを覚えていたので、やりすぎだろうというぐらい目を洗いました。

【ガチ】濃硫酸が目に入りました。目はどうなるのか? | みくあす令和ラボ

ちなみに、メルクマニュアルでは30分以上、でした。「5分以上」としているところもあります。まあ、流水で目を洗うというのは、機械的に水で洗い流すという事なので、長さはそこまで気にしなくてもいいかもですが、相手は硫酸なので残ると後になって侵食するというのがあります。なお、緊急対応用に目を洗う蛇口がある実験室もあります。

冷やすのをやめるとじわじわと熱くなってくるので何度か氷で冷やしながら、この後どうするか考えました。
時刻はもうすぐ20時、今から病院に向かっても間に合いません。
一応目は見えるし大丈夫だろうと思い、病院に電話して翌朝診察の予約を取りました。
一晩寝たら少しは良くなっているだろうと信じて寝ることにしました。

【ガチ】濃硫酸が目に入りました。目はどうなるのか? | みくあす令和ラボ

これは駄目で、救急車呼んでいいケースです。少しでも残っているとタンパク質が影響を受けて不可逆的に変性したり、加水分解反応が起こったりはします。加水分解反応は、アルカリの方が進みますが、酸でも溶けます。
ちなみに、バッテリー液くらいの希硫酸でも、失明した事例があります。

なお、タンパク質を6Nくらいの塩酸で加水分解させ、水酸化ナトリウム水溶液で中和すると、化学調味料が出来ます。

たまには学生時代の教科書を見るのオススメ。

化学だと安全についての授業が必須になっていたかと思います。卒業して20年経ちますが、未だに持ってますよ。

ちなみに、衣服についたとかであれば、重曹使いながら中和もやるとかがいいと思います。目だとちょっとむずかしいけど。

ランダムサンプリング、ランダム割付の意味。


コホート研究とかあるんだよなあ。疫学は基本的にランダムサンプリングとはちょっと違う。


そもそもランダムである意味を書く。

ランダムサンプリング


これ、ランダムサンプリングになっていないと判断する理由が記述されていない。

実施内容
対象者
平成27年8月12日時点で名古屋市に住民票のある、中学3年生から大学3年生相当の年齢の女性

(平成6年4月2日から平成13年4月1日生まれの女性)

調査方法
平成27年9月上旬に対象者に調査票を郵送し、記入後に返送していただきました。

名古屋市:子宮頸がん予防接種調査の結果を報告します(暮らしの情報)

条件はあるが、対象者全員への送付なので「全数調査」に近いものになっており、そもそもランダムサンプリングをあえてする意味に疑問符がつく。
あえていえば、名古屋市限定である事、強制回答ではない事、から、情報に偏りは出る事はあるだろう。また、名古屋市民ならではの何かしらの特徴がある可能性もあり、例えば日本国民に結果を拡大して解釈する事は難しいのかもしれない。
が、名古屋市民にランダムに調査票を郵送して回答してもらう「ランダムサンプリング」よりは、偏りは少なくなる。


ランダムサンプリングは、サンプルサイズが大きすぎて全数調査出来ない場合に、少数調査で全数調査の代わりとする為に、偏りをできるだけ避ける為の手法である。

ランダム割付

通常の臨床試験で行われるが、一定条件の被験者を揃えたのち、どの投与がなされるかをランダムに割り付ける。
一番の理由は、二重盲検の為、特に医師側に投与群を悟らせない為である。

ランダマイズは、偏りなしを担保しない。

乱数の偏りの問題ではなく、単純に、不偏性を担保していない。
なので、背景因子を別に集計しておいて、変な偏りがないかをチェックする。人口統計学的調査とかは帳票として必ず作るが、大きなズレがないかを見る。
理想は、偏りない事を明確にチェックとかになるのだが、背景因子をたくさん取ってれば偏りありの項目は出るし、また、それが臨床的に意味のあるほどの偏りがあるかは別途チェックしないといけない。
また、有効性を見る上で、ある程度大事な要因は考慮して結果を見る。


ある程度偏りなしを担保してのランダマイズ手法とかもある。層別ランダマイズとか。
それにしても、全数調査に比べるとどうしたって偏りはある。

結果にケチをつけるのに、「ランダムサンプリングでない」というのは、完全に間違った主張である。

それするくらいなら、「名古屋人が日本の一般市民とは偏り方が違う」とかそういう事をいうべきである。
名古屋の人口ピラミッドと日本人全員の人口ピラミッドとを比較するとか。
名古屋人の食習慣が、一般日本人のそれと違うとか。


まあ、他にも、希望回答形式のアンケートなんで限界があるとか。


なお、疫学調査ではこんな感じでデータ集めするのが基本、頑張って年単位でトレースしようとすると途端にハードルがあがる。無理ではないが、こんな大きなサンプルサイズを得られない。
結構、複雑な数学モデルの理解よりも、ベタな現象の理解をしながら検討した方が時間の節約になる。


おおよそ三千人くらいのデータというのが慣習的にあるのだが、まあ、それくらい集めた時に稀な事象もある程度は拾えるし、ソレ以上に発生が稀な事象は統計的に証明するべき何かではない。
条件をもっと絞り込んだ上で、オーファンドラッグ研究するような、息の長い研究をする必要がある。

微粒子の粒子径について少し。

微粒子工学の教科書、多分実家だなあ・・・・・・


news.yahoo.co.jp

微粒子に関する医学の知識は正直アップデートが遅れている。

ja.wikipedia.org
ちなみに、日本のWikipediaには境目が0.5μmとあるが、引用されているテキストを見ると、古典的な意味では5μmである事、その境目が意味がない事が書かれている。

西村 その前に、冒頭で紹介した声明が発表された後、仲間内で議論になりました。メールでのやりとりでしたが、面白いし大事な議論なので紹介します。

 実はあの声明の中にもmicrodropletsという言葉が使われていて、「microdropletsによるairborne infection」という言葉の使い方をしています。microdropletsはそのまま訳すならばマイクロ飛沫となるかもしれませんが、声明の説明に即して訳すと「顕微鏡観察レベルの飛沫」といった感じになります。

 私は、署名当初はとにかく結束して空気感染を認知させることが第一と、その表現には目をつむりましたが、声明がジャーナルにacceptされた後、主要著者メンバーに「microdropletという言葉は誤解が多いのでやめないか」と提案しました。「我々には昔からdroplet(飛沫)とdroplet nuclei(飛沫核)という言葉があり、dropletのうち空中浮遊するものならびにこれまでの理解通り空中浮遊するdroplet nuclei がウイルスをairborneでtransmitさせると言えばいいのではないか」と考えたからです。

 これに対し、「dropletは径5μm以上の粒子で1~2m以内に落下するものという、実生活空間ではほぼ意味のない定義を信じて疑わない人たちが混乱する。その上、飛沫が乾いてできるdroplet nuclei(飛沫核)だけが空気感染を起こすと誤解している人たちも多いが、皆が知っている通り、それ以上の径でも空気感染を起こさないわけではない。だから、空気感染の定義に粒子の径や感染までの時間や距離の要素を入れるべきではない」と述べた人がいました。

 また別の人は「dropletとdroplet nucleiの区別も実際にははっきりしていないので、いっそdropletという言葉はやめて、エアロゾルのもともとの意味を尊重して空中に浮遊する粒子全てを含めたエアロゾルによる感染とすべき」と提案しました。そうしたら、「いっそのこと、落下する粒子と落下せず浮遊する粒子に分けたらどうか」という意見まで出てきました。「その落下の定義は、目で見えるものとしたらどうか」とまで言う人も現れ、それに対して、「目で見えるか見えないかは光の当たり方で簡単に変わるからだめ」とか……。

 結局、メールのやり取りだけでは結論は出ずに、今は保留の状態になっています。しかし、ここで私が多くの人に知ってほしいのは、これまでの旧態依然とした5μmを境界とした落下するdropletとそれ以外のdroplet nucleiとに観念的に分け、後者のみが空気感染を担うという考え方は、もう現実に合わないことが分かってきたということです。

──感染対策を考える上で、粒子の大きさだけで議論しても仕方がないということでしょうか。空気感染の議論と広い意味での感染対策は、結局は感染様式の話に落ち着くようにも思えるのですが…

西村 感染様式とは何なのか。つまり、airborneは空気を媒介とした感染です。水を介した感染ならwaterborne、ロンドンのコレラの流行の原因を突き止めたジョン・スノウ医師の話で有名です。C型肝炎のように血液を介した感染であればbloodborne、食べ物を介するならばfoodborne、蚊やダニなどの昆虫を介してならばvectorborneというのと同列です。媒介物は何かを言っているだけです。インフルエンザ学者の多くはインフルエンザもairborneだと考えていますし、新型コロナウイルスも、よくよく検討したらairborneであったということだけです。

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粒子径で、空気感染・飛沫感染を区別する意味はおそらくほとんどない。レジオネラ菌程度のサイズでも、空調設備を介して室内に感染をもたらした事もある。

微粒子の粒子径の区別について

その前に、粒子径の測り方なのだが、光学的に見て長径・短径とかあるが、ストークス径というものがある。
空中の微粒子は、空気からの影響でゆっくりと沈降していくのだが、その沈降速度を求めるストークスの式で逆算的に計算されるのをストークス径と呼ぶ。
なお、光の波長は500nmで、0.5μmであり、この領域はサイズの測定が怪しい・一定幅を持って考えた方が良い。


なお、PM2.5は2.5μm、タバコの煙は0.01μm~1μmである。


昔の境目とされた粒子径も、実際のところは多分測定装置等の限界の問題でそうなっていると思われる。PM2.5は比較的最近だと思うが、このあたりの粒子サイズのものを集めるとかが結構苦労する。

微粒子は空中をどうして漂うのか

空気の分子そのものも運動しており、四方八方から衝突され、それによって動かされる。空気中の中でのブラウン運動である。長い時間をかければ沈降するかもしれないが、それよりも空気の流れ等の要因で十分に浮かされる事の方が多い。
10μm程度でも十分浮きっぱなしである。

微粒子の変化

空気中の微粒子は、しかし、「衝突」により粒子がくっついたり、また「水分が蒸発したり」する。軽すぎれば壁に張り付きやすく、重ければ沈降しやすい。
湿度が高ければ空気中の水分子と吸着して地面に落ちる(雨が空気中の汚れを取る)。ただ、加湿の効果は不明(あるとは思うが、とはいえ結露するほど加湿出来ている事はまあないし)

古典的な空気感染とは違うが、そもそも昔から換気だとか、飛沫感染では関係ないところで対策はしている。

三密の距離は、正直根拠が薄い。
www.sankeibiz.jp
うーんいやまあ戸外の平均風速になる2mとか3mの条件はほしいのだが。まあ。

匂いや煙で考える場合の注意点。

粒子径は似ているのだが、匂いや煙の場合、消えたのではなく見えない粒子径になったパターン、鼻が慣れてしまったパターンがあるのでそこは注意されたし。

長年の慣習の距離はどう考えればいいのか。

処置対応の都合で維持されているものだと思ったらいいかと。


もうひとつ、スーパースプレッダーとかあるが、多分ウィルスの場所・咳の方法に強く依存するとは思われる。基本的には音の大きい咳をする人とかはよく出してるだろう。喉元のつばはベンチュリー効果で飛んでいると思う。吹奏楽で楽器やってた人は、楽器につばがめっちゃたまる経験があると思うが、逆に言うと楽器では結構ウィルスが捕集されている。湿気ないマスクはあんまり効果が出てないという事でもある。

「空気感染はない、飛沫感染」という発言についてはどう考えるべきか。

尾身氏はあまり詳しくなく、古典的研究の延長線上で大丈夫だよという発表を行っているのだが、正直科学的に詰めた話ではない。
コロナウィルスの研究については、正直あまり日本の研究で参照すべきものは新しくは出てないと思う。まあ、無理もなく、保健所とかで協力してもらう事がマンパワーねえからなあ。富岳シミュレーションもネタがイマイチない(そろそろ、現実とシミュレーションのすり合わせが必要だと思うが)。
一応念の為にいうと、現実に合う形の研究成果くらいしか出てこない。院内感染はぼつぼつ起きるし、だいぶマシになったとは言え、相変わらず陽性だが無自覚な感染者が広げているところはある。緊急事態宣言で収まったというよりは、季節の影響が出てきてるかなあという気がするのだが、先の緊急事態宣言より全国的に広がっている為、医療資源の枯渇が心配である。


新型コロナウィルスのワクチン接種については、どうも連携していなさそうで、薬事と医療はもうちょっと連携した方がいい。あと、大学と民間病院の連携とか。
地方で進められている取り組みが、国の方で把握していないように思える。
なお、取り組み自体は素晴らしいのだが、かつかつのリソースをあまりに有効活用すると、バッファがなくなったらどうなるか、そこまで考えて計画は立ててもらいたい。

ワクチン予約システムあれこれ。

ワクチン予約システムのトラブルのまとめへ

piyolog.hatenadiary.jp
労作。

個人的見解

自治体のワクチン予約受付システムは、だいたいは自治体が独自で発注しているのではなく、どこかの会社が売り込んだシステムになる。
ただ、あまりにもパフォーマンスの問題でトラブルになっている事が多すぎる。


とはいうのだが、実は結構お役所システムは民間と事情が違う事が多く、なんとなくで作られたシステムがトラブルを起こしている可能性がある。
また、設定ミスだとするシステムベンダーは、こんな短期間でぶっこんでるシステムの設定値を役所側に求めるのが間違っている事は認識されたし。


一番は、同時アクセス数が下手な予約受付より猛烈にあるシステムであるという事がある。
利便性を考えて追加する機能も、ちょこちょこ工夫したりしないと処理がスローダウンするんだ、とかを考慮しないと、結構やられる。

防衛省の大規模ワクチン接種での予約システムについて

指摘されている不具合や問題、懸念される仕様とみられる事象は以下の通り。(「報道あり」以外はSNS等で流通しているもの)

  • 自治体が行っているワクチン接種の予約システムとの連携はセキュリティ上の配慮から行っていないため二重予約を行うことが可能。(報道あり)*30
  • 架空の接種券番号で予約登録が可能。(報道あり)
  • 65歳未満、未来の生年月日で予約登録が可能。(65歳未満に関しては報道あり)*31
  • VPNやTor経由での予約登録が可能。*32
  • 自治体コードと接種券番号が把握できると当該番号に紐づく予約日の確認や予約キャンセル、キャンセル履歴の確認が可能。(入力回数の制限があるかは不明)*33
ワクチン予約接種関連のシステムトラブルについてまとめてみた - piyolog

ここ、報道に記載されている理由は「正しいものではない」。建前とかのものです。

防衛省の予約管理システムに関しての個人の見解。

実際の接種情報とは切り離された状態で、予約が管理されているというだけなので、まあ仕方ない。
実際に二重接種等が可能かというと、予約管理システムでそのあたりは管理されていなくて、接種券等でコントロールされているのでそこはあまり考えなくて良い。


というような事を、ちゃんと周知する必要がある。


それとは別に、ボロいシステムだとは思うが、仕様を含めて予めちゃんと公開周知されているべきである。
予約はどんだけデタラメでも出来るが、接種時に接種券との照合は行われる。


なお、接種券の偽造等は実行可能だが、そこまでやるとガチで法律に触れるしやってもいい事は何もないので止めましょう。


それよりも致命的な問題として、各地で予約システムがマトモに動いていない(予約出来ない状況、オーバーブッキングが発生している)方が遥かに問題。


「他人の予約をキャンセルして自分が予約する」みたいな事は技術的には可能なので、高齢者はともかく一般人まで拡大したらそれを商売にする人間が出て来る可能性はある(当然、電子的に記録を改ざんしているとか業務妨害をしているとかになるので違法)。
そもそも接種券がああいう形で配られたら、後で対応するにも手詰まりなんだよね。

サクナヒメをやりながら(ゲーム)、意外と稲作の時代考証はされてないかもねという話。

Steam版を買ってやってるのだが。
水量コントロールしながら水田で稲を育てるというのは、本来かなり面倒くさい。また、あまり勢いよく水を入れたり出したりも出来ないし、手間である。


まあ、そういう所をある程度ゲーム化しているのだが、ただ、稲作のノウハウとしては、昭和以降に開発された技術も含めて取り入れられているので、ちょっとチート農業だなと思うところがある。
育苗箱を使って室内育苗するのは昭和である。それまでは苗代とか呼ばれる育苗用の田んぼあるいは畑で育てるのが多かった。まあ、地域差はある。
というのも光がないと苗が緑色に育たないから、である。ビニールハウスなんかで育てるの多いよ。


田植えシーズンは梅雨だったのが今は五月が多いとか、水の量も地域によって違うとか、ナカナカ地域性のある作物なのだが、肥料も時期によってハイ号変えるとかガチな話はこれも昭和なのであり、昔はもっと天候に左右されたのだという事は知られた方がいいなとは思う。


なお、連作障害は、育て方にかなり依存するとは思う。稲特有の病虫害はかなり多いが、水田にする事で、土地に根付くタイプの病虫害は起こらないのと、江戸時代くらいからある肥料の投入で、土地が痩せるのを防いで来たのが大きい。
ただ、藁をすきこんだりするのは昭和で、藁があまり使われなくなってからだ。


なお、我々が知ってる果物で野生で育つのはほぼない。果樹の場合、適切に枝を刈り込んだり花を落とさないと、実は小さくなり、甘くない実になる。実の一つ一つに虫除けのカバーをかけるとか、伸びすぎないように上の枝は払うとか、滅茶苦茶手間暇かけてる。
このあたりの研究も、わりと昭和、と思いきや、歴史としては明治かららしい。


農業の歴史考証は結構大変なのだよな。

補完

rna.hatenadiary.jp
とか

いや流石に北欧と比べると全然落ちるよそりゃ。 - 深淵

「本から得た知識では?」という疑問がわいたので別の調査を探した。オスロ中央駅→<a href="https://bit.ly/3wNTelz" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://bit.ly/3wNTelz</a> これは凄い。ストックホルムの地下駅→<a href="https://bit.ly/3mE6btC" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://bit.ly/3mE6btC</a> 古い駅には問題が残るが総じて日本より進んでいると思う。

2021/04/13 10:43
b.hatena.ne.jp
とかに補完して。

鉄道でも、長距離交通と、近距離都市間交通と、都市内交通で具合は違うが。

長距離交通
段差の補助とか必要
近距離交通、都市内交通
かなり対応済

地下鉄はともかくとして、トラム、鉄道はそもそもエレベーターとかが必要はないので単にホームからの移動をどうこうするだけで他は困らない。
日本でも無人駅ながら、なんの設備もないが車椅子で乗り降りできるところはある(一応パネルみたいなの敷いて移動だが)。


もう少し分類としてちゃんとしたのは、以下の通り。
Train types and coach maps - VR

Commuter traffic trains
通勤用列車。Sm2というのだけが、stepがありAccessibleではない。ただ、Sm2はラッシュ時にしか走ってないらしい。
InterCity
長距離用の列車。プラットフォームが床と同じで高い場合にはrampサービスが、プラットフォームが低い場合、車掌さんにリフト使ってもらえる。ただし、全列車ではないので注意。
Pendolino
長距離列車、高速?一応全部指定席だったかと思うので何かしら便利なのでしょう。こちらはリフトしか書いてない。
Regional trains
地方向けの長距離列車。こちらも通勤と同じくSm2はAccessibleではない。Railbuses Dm12という、一両編成のもあるが、車椅子スペースや低床になってた。

障害者(って言う言い方もアレなんだが)サービスのところについて少し補足。

ramp serviceについては、まさしくramp(接続用の斜面)設定してくれるサービスで、一応、運転手とかが保持したりする事も出来るよう。
Assistance service at stationsのところは、

The assistance service is available for passengers such as elderly passengers, individuals who use a wheelchair and individuals with impaired vision or hearing. Assistance is also available for disabled individuals as well as, for example, individuals on the autism spectrum and individuals with a memory disorder. The assistance service is free of charge.

Be realistic with regard to your own need for help if you cannot get on or off the train by yourself. No assistive devices are available at the stations.

Accessible train travel - VR

とあるように、アシスタントをつけてくれるサービスで、車椅子を上げ下げする人をつけるサービスではない。例えば他の人でも使えるとして、記憶障害の人とかが上がっている。ついでにいうと「駅の」サービスで、どの電車に乗ったらいいかとかが分からんなるのを助けてくれる。

Tips for a smooth train tripを見る。

Moving on the platform

  • Most railway stations are primarily accessible.
  • Some stations have lifts to make transfers easier.
  • You can check the location of the car in the digital platform sign displays and go to the right sector on the platform.
  • As a rule, the platform areas of stations have a warning line parallel to the tracks. In order to ensure safety, the line should not be crossed before the train has stopped at the platform.
  • Please not that the disabled passenger or their personal assistant is always responsible for the disabled passenger boarding the train or getting off the train.
  • Driving a car to the platform is always prohibited.
https://www.vr.fi/en/facilities-and-services/accessible-train-travel

プラットフォーム上を移動する
ほとんどの鉄道駅は主にバリアフリーになっています。
一部の駅にはエレベーターが設置されており、乗り換えが容易になっています。
ホームのデジタル表示器で車両の位置を確認し、ホーム上の適切なセクターに移動することができます。
駅のホームには、原則として線路と平行に警戒線が引かれています。安全のため、列車がホームに停車する前にこの線を越えてはいけません。
なお、お身体の不自由な方の乗車・降車は、必ずお身体の不自由な方ご本人またはその介助者の方が行ってください。
ホームへの車の乗り入れは常に禁止されています。

Boarding and getting off trains

  • You can identify the service car of the train by the wheelchair icon on the car door and wall.
  • The service car of an InterCity train can be entered accessibly by using a wheelchair ramp if the station has a high platform. In this case, the train entrance and platform are on the same level.
  • The conductor of an InterCity train will provide assistance if the station has a low platform and a wheelchair ramp is required for moving.
  • Pendolino trains always feature stairs.
  • The service car on a Pendolino train can be accessed with a wheelchair lift.
  • For safety reasons, only a passenger sitting in a wheelchair can be lifted with the lift.
  • Mobility scooters do not fit into a Pendolino train.
  • The train conductor is always in charge of using the wheelchair ramp and lift.
  • For safety reasons, VR personnel or ordered assistants cannot lift the customer to or from a wheelchair.

列車への乗車と降車
列車のサービスカーは、車両のドアや壁に車椅子のアイコンが表示されています。
インターシティ列車のサービスカーは、駅のホームが高い場合、車椅子用のスロープを使ってバリアフリーで入ることができます。この場合、列車の入口とホームは同じ高さになります。
駅のホームが低く、車いす用のスロープが必要な場合は、インターシティの車掌がお手伝いします。
ペンドリーノの列車には必ず階段が設置されています。
ペンドリーノ列車のサービスカーには、車いす用のリフトでアクセスできます。
安全上の理由から、車いすに座っているお客様のみがリフトで持ち上げることができます。
ペンドリーノの車内には電動スクーターは入りません。
車椅子用スロープとリフトの使用は、常に車掌が担当します。
安全上の理由から、VR担当者や発注されたアシスタントは、お客様を車いすに乗せたり降ろしたりすることはできません。

そもそもでいうと、駅の構造がかなり違う。

例えば、フィンランドの田舎?になるかなあ。
ja.wikipedia.org
人口5万人くらいか。そこの駅。
Kokkola railway station - Wikipedia

Kokkola railway station 2

人口3000人程度のところの駅。
Pello - Wikipedia
Pello VR station

広いというか、・・・・・・
そもそも車椅子用スペースがない列車は置いておいて、基本的には列車とプラットフォームの間の移動は、車掌がいてサービスやる。
ただなあ、これが出来るのも、長距離列車はそもそも食堂車とかついてたり、Wifiついてたり、電源取れたり、便所もあったりと、特急や新幹線に相当するものだからだとは思う。リフト乗せるスペースだって余裕だろう。まあでも通勤列車でもトイレあるらしいのですげーなーと思うが。


最新型の通勤列車。
2011-07-28-JKOY Class Sm5-by-RalfR-16
これが古いSm2
VR Sm2 interior
田舎向けDm12。両端に車椅子の人が乗る場所があるのと、便所も対応されている。
Dm12 keskiosasto

日本と比べるのがやはりかなり難しいが

そもそも1950年代からやってるので、北欧では新しいとは思ってないと思う。
金があるからやってるわけじゃあないからね。

超余談。

多分この話、傷痍軍人も関係はしてくると思うのよね。アメリカでもADAとかは

いや流石に北欧と比べると全然落ちるよそりゃ。

anond.hatelabo.jp

注意点

「車椅子に乗っているから介助が必要とは考えられてない」

車椅子乗っててもわりと動けるという高齢者は多い。ただ、日本では何かと狭い事情もあって、電動車いすがあまり普及してない(海外と比べては知らんが、車椅子にエンジンつける発想があんまりないように思う)。
例えば、アパートの廊下にしても、電動車椅子が回転できるようなスペースはかなりない。エレベーターでも結構最近扉を工夫されているものがかなり多くなっているとはいえ、あまり広々とスペースが確保されていない。そもそも、日々暮らしていても、「もうちょい広かったらなあ」というくらいには狭いところ多いので(正直東京の地下鉄は一人しか通れないところもあるし)、それを無理に改善しろとは言わない。
note.com
こんな余裕のある鉄道、日本でまず見かけないからなあ。まあ。やっぱ、鉄道は狭軌より広軌の方が良いよね。それはともかくとして、どうして日本の方が電車に乗っている人数も多そうなのに、こっちの方が余裕あるのかは謎。あ、あと、これ自体は近郊を走るトラムだと思うけど、メチャクチャ高い訳じゃないのよね。距離考えると安い。まあ、新幹線はトンネルとか掘りまくった分はあるんだろうけどさ。
なお、フィンランドは、インフラ部分と業務運用部分が切り離されていて、そこでもだいぶ考え方も変わってくると思う。それに、日本と違って、改札というものでお金をやり取りする事がほぼない。ほんまかどうかは知らないが、近郊路線を覗いた状態で、一日260人くらい旅行者が乗るらしい。自由席もあるようだが、長距離列車は指定席とかもある。
単純に、北欧は進んでいるのに、と言っても取り組みとしてのハードルは結構日本の方がある。
とはいえ、日本とは違って、「介助者を向こうで用意してくれるサービスがある」ってのはだいぶ違う。そもそも、前提として、「障害者は『公的支援』を使って自立する事が求められる」というものであって、これは正直日本では浸透していない。日本ではヘルパー、北欧ではアシスタント、というのがだいぶ違うんだよね。

この辺り、一律「障害者」とかで扱いがちな日本と、必要な分だけ必要なところをという部分の違いもあるだろうね。
http://www.hc-mugi.com/hokuou.pdf


あ、頭の悪い人に「フィンランド無人駅」とか書かれたけど、そもそもフィンランドの鉄道、大きなところでも駅員がいる訳ではない。ほとんど無人駅。

JRは対応が遅い。

これは単なる事実である。日本の他の私鉄の方が対応は早かった。
大きくは、JRとなる際に、赤字経営を言われた事が大きいとは思う。ただ、闇が深い。関係する団体でも、日本鉄道建設公団鉄道建設・運輸施設整備支援機構日本国有鉄道清算事業団、そして今なお国の借金としてこの分が残ってるらしい。

個人的な見解

多少の介助があれば動ける人を、動かさないのは社会的に損失が大きいと思っている。

他にも要介護の人はいる。少しでも動けるようにして動いてもらった方が楽である。
あと、集団・バスの観光旅行時代が終わりに近付いているので、結構観光地の無人駅とかはバリアフリー化や便所使いやすくするとかやっていいと思うのよ。京都ももうちょっと頑張ってくれるとなあと思う。

北欧型を目指すべきか目指さないべきか、という前に。

現実問題、日本では国家がその手の事をあんまりやってこなかった実績、そして社会福祉が自然とは備わってない現状で、金集めて使うだけの形ではまず無理でしょう。
国民をすべて救う勢いでの国家が出来ないと無理だし、それは多分高度成長期に確立してたらまだ可能だったかもだけど、経済が衰退していっている状況では、おそらくみんなにそこまでの倫理観を求めるのは無理だと思う。
北欧、別に、高齢者や障害者だけが優遇される訳ではない。高い税金であっても、「学費で困らない」「高齢者になっても困らない」「医療費で困らない」という事を広く保証する為に取られているという前提がしっかり信頼されているからできるのであって、それ、自民党だろうが立憲だろうが、「信用出来ますか?」という事であって。
北欧は、それなりにキリスト教とかを通じて、共通の道徳観を育ててきたけど、日本ってそれあんまりないじゃん。弱者男性は死ねばいいとか、それって悪感情でしかないしそれで何も解決しないけど、Webの「ホンネぶっちゃけ」では、たいていそういう競争原理主義みたいなの多いしさ、そうやっていう事をカッケーとか思ってそうなんだけどね、いやまあ、それなりに倫理観を持っている人は指が十本折れても「福祉国家」はいうよ。
そもそも、弱者男性の発生も、「日本が本来、会社によって保護されてきた生活モデルを、バブル崩壊で手のひら返された事によるもの」だったりするからねえ。頑張ったら才能なかろうがやった事に対して報われるというモデルは、人を出し抜いて金を吸い取ろうみたいなモデルに比べたらまだ社会道徳としては健全な方だと思うしね。


なお、北欧モデルにゆらぎが、というのは、移民の問題なのだけど、まあそれはちょっと別かな。
www.newsweekjapan.jp
www.fuze.dj

がんとは何か、という事があまり理解されてないのか。

滅茶苦茶雑に言うと、良性含めておできのような、細胞が異常に増えてるものです。普通はおできのように瘤になります。
普通は細胞分裂は色々コントロールされてるんですが、そのコントロールが壊れてます。アポトーシスが抑制されます。
で、出来やすいのは元々細胞分裂するところ、表皮が多く、それらは漢字の癌を使う事が多いです。表皮と言っても体の表面ではなく、中で何か分泌するところの表面とか、どこの外とも繋がってないところにも穴はあり表面ありますので。


がんではあるが癌ではないのといえば、筋腫とか白血病とか骨髄腫とか。
瘤にならないものとしては、スキルスがんとかです。正常な表面に混ざりこむように増えてるやつです。


がんが何故人を死に至らしめるかというと、がん化した部分の機能低下です。なので初期はそこまで怖くないのですが、進行するにつれてがん細胞が転移するというのが起こります。血液やリンパ液にのって別のところの組織まで届いてしまう。無論そこも栄養含んだ体液届く訳でそこでも育ちます。
正常な細胞が圧迫されたり、栄養奪われたりしてやられると。


なのでがんは死ぬ病ですが、結構死ぬまで時間がかかる病でもあります。あと、余命は日めくりカレンダーのように予測されるのではなく、かなり雑に集計された結果です。

小人プロレスについての記事にいくつか。

小人プロレスについて 1 - NOW HERE

呼び方のカテゴリわけみたいなのは、アメリカかメキシコかの違い。

ミゼットプロレス、日本はむしろハッキリ分かれてやってる方で、海外ではmixedも含めてやられてる。
Wikipediaの英語版の方がちゃんとしててオススメ。


エストレージャは、スペイン語かで、星の意味で、まあ、どうも日本語のスターと似たような感じらしい。
美空こひばりみたいな感じかな?モノマネ芸人ではないけど、小柄な人も入ってきやすい。メキシコ人、背はそんなに大きくないっぽいし。


メキシコのプロレス、屋台とかも含めて、原点のカーニバルレスリングみたいなところがある。大衆演劇だよねえ。

見世物の中の「奇人変人」が、1970年代に障害者になっていく過程。

もう一つ言えば、傷痍軍人の問題が戦後直後にあり、労働運動や学生運動の後。


学生運動の評価、まだ歴史的評価上手くされてないとは思ってるけど、公害なんかもあり、ようやくこの辺りから、日本型民主主義が始まる気がする。集団就職がこの頃終わる。


で、この頃。京都の新京極でも見世物小屋とかが終わってく時代でもあった。これの後継者がお化け屋敷ではあるのだが、この辺りをテキヤ、まあヤクザとか、人身売買も含め仕切っており、風俗もそうである。あの、ストリップ劇場として残ってるよーなヤツである。


まあ、性風俗の話は横に置いておいて、女子プロレスもミゼットプロレスも、その日本での始まりは、ヤクザとか愚連隊の黒い組織みたいなのが仕切ってた時代です。
で、TVに上手いこと乗せるのは、多分どの段階かはともかくとして多分破綻はしてたと思いますが。
そういうトコロ、治外法権みたいなのは、昭和の半ばから消えていくんですよ。
私が学生の頃に、一度入ってみたかったDX伏見はなくなり、まだDX東寺はあるみたいですが、八千代館もなくなりました。


TV時代にマッチしてなかったんでしょうね。

ミゼットレスラーという呼称の問題を少し。

私が記憶するに、ホーンスワグルがWWEで出てた時に、小人症の人の権利団体による呼称の問題があったかと。

Midget (from midge, a sand fly[2]) is a term for a person of unusually short stature that is considered by some to be pejorative.

Midget - Wikipedia

日本では英語の語源とか歴史とかは関係ないので、無関心に使われがちなMidgetですが、問題はあります。
なお、アメリカでは人権団体のせいで潰されるというような言い方はおそらくされませんが。
Little People of America - Wikipedia

ミゼットプロレスを終わらせたのは何か。

直接的な原因は全女の財政問題で、まあ、無茶苦茶な経営とバブル崩壊とで、ズルズル酷い状況引きずりつつなんでしょうなあ。
なお、ミゼットプロレス自体はTV放映なくても続いてたようですが。


TVコンテンツについての介入を、日本の人権団体が行ったというのは多分直接的にはないです。外側で騒いだら自粛、BPO経由というのが実際で、無論TVへの直接のクレームの電話もありますが、時代を読んでの変化というのが中心じゃないですかね。

そもそも元の話が盛られてるような気もしますが。

つーか、8時だヨ全員集合!って番組は、各地で週3日使って作り込む形式で、番組に対するクレームも日常茶飯事な気もしますが。そのあたり、ミゼットレスラーだけ番組側が過敏に反応したように思えないんですよね。
話としても半分に聞いておくようなレベルの話が、歴史として検証に耐えうる形で整理されるべきものでは正直ないように思います。


振り返って真面目に考えれば、もっともらしい説明するけど、ホントの所は滅茶苦茶テキトーで、そうしてるうちに何か駄目になっちゃった、
ってのが、一番歴史として正しい説明ではないかなと思うんですが、特にプロレス見渡してマジでそんな説明で全て説明してる事になるのが昭和のプロレスではないかと。今だとそんな余った金は六本木界隈に落ちてんですかねえ。知らんけど。

「アビガンが今になっても承認下りない根本理由」を見て。

アビガンが今になっても承認下りない根本理由 | 新型コロナ、長期戦の混沌 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

記事は荒いが。

少し補足。

二重盲検は無理ではなかったが・・・・・・

効果が著しい場合には治療薬であろうがバレる。
あと、プラセボと比較するだけでなく、適宜併用薬とかも使えるようにしておけばそれなりに安全性も保たれるとは思う。
ただ、「薬の有効性」を見るのには、意外と「的確な投与方法」は必要であり、何ミリを何日間投与とかその確立を出来てなかった中で治験終えて出してしまった感はある。


逆に言うが、著効な場合は通ってたとは思う。

治験のフェーズについてがちょっと違う。

参考は以下PDF。国が変わってもこのあたりはあんまり変わらない。
https://www.pmda.go.jp/files/000156372.pdf


なお、臨床試験によっては、複数フェーズを同時に行う事がある。「Phase II/III」とか結構ザラ。
理由には「イチイチ被験者集めるのが大変」「一つにまとめた方が実施は楽」(データ整理が大変だけど)などがある。


通常はフェーズIIIで有効性で疑問視されないようにはするのだが、如何せん新型コロナウィルス感染症の危険度から治験は進められてきたというのがある。
そのせいで、有効性を判断するにはちょっと難しいというので保留されているところがある。
フェーズIIは二重盲検を行うが、キーオープンしてフェーズIIIはオープンでやる事結構多い。

倫理的にどうかというよりは、スキームの話。

二重盲検だろうが、患者の健康を考えるのは当たり前なのだが、対象患者が肺炎を起こした患者という事であれば、いくら盲検下していても、「何を投与したか」の情報を元に治療する(併用薬・併用療法)事が可能であるし、割付もキーオープンする。
ただ、必要あらば24時間いつでもキーオープンという仕掛けは無論治験でもあるのだが、それが頻発するとなると、やはり難しくなる。

PMDAへの相談は、結局のところ、審査する医師先生方への問い合わせになるが・・・・・・

やはり、形式的にどうのというよりも、実際データ集めてみてイマイチパッとしない結果になったという事になるだろう。現在進行中の感染症に対して有効性が見られる・見られないというのは、案外難しい問題である。

本論:新型コロナウィルス感染症をどう捉えるか。

大きな医学的な問題として、いくつかある。

コロナウィルス感染症自体の研究があまり進んでいない
その結果、既存のコロナウィルス感染症に比べて、新型コロナウィルス感染症がどの位「危険」か、評価が難しい。
公衆衛生学が進んでいない
特に、飛沫で感染する病についての経験的知識レベルしかない。空気感染のモデル化は早急な課題だとは思う。シミュレーション、と言われた場合に、空気中のウィルス粒子のシミュレーションか、人間が移動する際にどのように感染を広げていくかのシミュレーションか、とわりと一般人はそう考えると思うが(シミュレーションというものに触れた事のある人は)、今のSIRモデルとかは原理上極めて限定的な有り得ないシチュエーションを用いている。まあ、現在の日本の感染動向では上手く当てはまらない。
リスク評価が医学者でバラバラ
過去、五類の感染症にすべきという意見が発生したが、既知のインフルエンザ感染症と死亡率が同程度のオーダーだという事については、そもそも情報の洗い出しが二類だからこそ感染者数等が嵩を増しているという状況であり、数値比較にはあまりにも前提条件がそぐわない。しばしば私が持ち出している「甲状腺検査」のようなケースがあるのだから、もう少し検討されるべきだろう。
あらゆる分類わけが標準化されているわけではない
PCR検査の陽性数等は、そもそもスクリーニング検査として用いられていなかったPCR検査について、装置のブレも含めてどのくらい装置間で違いがあるのかとかが分かっているわけではない。未曾有の事態については、周りの部分についてもかなり未曾有の部分があるので注意が必要。PCR検査については、現在標準的にウィルス遺伝子のどのあたりを読み取る、という事が標準化されてはいるが、当然ながらそれをすり抜ける変異種は生き残りやすくなるし、いわゆる淘汰圧というものが働くので結構厄介。


過激な意見を出す人もいるのだが。
例えば。
VRoųê
正直、私はここで書かれている意見に賛成するものではない。しかし、議論としては行うべきものはあるという認識である。
ただ、専門家について、「あなたもメディア使って発信している限り、コミュニケーションの問題を抱えており、人への言い方とかは気をつけろ」とは思っている。
ただの一個人であろうが、政治的視点から逃れているわけではない。メディア・コミュニケーションをないがしろにしていいわけではない。年寄りや有識者として振る舞う際に、ひねた隠者ごっこをしても仕方がない。
これは自分が暮らしている社会全体で言える事だが、社会は複雑性の縮減という機能を担っており、「どこかで誰かがやってくれる」のを期待するのはわかる。わかるが、「どこでもない誰かがやらないといけない仕事を誰かがなんとか動かしている」状況なのも考えてた方がいい。


ぶっちゃけ、今の現状、「医師と秘書」というような旧来の関係性では、全然能率的に物事を進められないという事が露呈しているのではないかと思う。

それは言い過ぎ。


いや、それは。

オカルト的な組織の話は、既に「孔雀王」や「3×3EYES」でやってる。

ムーとかの雑誌は90年代には若干人気落ちてたと思う。ただ、アニメやゲームではわりとテンプレで、少なくともエヴァ以前にコテコテなオカルトを使った漫画は結構あった。不動明王伝レイとかな。
サイレントメビウスも90年より前から連載している。サイバーパンクから微妙にスチームパンクとかに移っていく流れで、その辺りにクトゥルフの呼び声とかの特集とかも見てたし(RPGマガジンかウォーロックかは記憶していない)、ゲーム小説というのもファミコンのそれというよりはMSXのそれからあった気が。マンガはあった。
宇宙皇子とかは壮大過ぎて全部呼んでないけど、日本的な感性でーというのは結構あるし、ファンタジー☓ロボットだとバイストン・ウェルとか。


ただ、そんなのってのは、ある種の呪縛にもなる。
美神令子とかもあったしさ。リアリティーライン低いやつも。似たようなのが沢山生まれる。

まあ、この辺りで、エヴァンゲリオンの特殊性みたいなのもなくはないが。

要は、「TVアニメとかの枠を超える設定」、これはねー、ナカナカない。
畳めなくなったために大きく複雑化した設定ってのは、まあ、それアニメにされてるのってまあないよね。マンガだと結構あるんだけど。
逆に言うと、同時代的に、「終わらせる連載」から「人気次第では打ち切り、人気があれば継続されてしまう」みたいなのが生まれ始めていて、着地点が分からない状態でぶっ放されるコンテンツが結構あったんだよ。
今は完結しているけど、結局なんか続巻が勢い切れて微妙、とかねえ。


オカルトが、ニセとも思われてたが真実もあると考える人もいくらか居た時代。

ラノベに影響は与えてはいると思うが、流石にそのフォロワーレベルではモノ作られてないよ。

作家には、映画や音楽、マンガ、ゲーム、あらゆるところで影響はある。思わぬところで影響があったりもする。
だから、自分語りをベースにしても作家の描くものに何が影響してたかなんて、相当研究しても出て来なかったりするよ。

これ、レンタカー会社の怠慢もあるので。

放置駐車の違反金、貸したレンタカー会社が負担「逃げ得を許すのはおかしい」怒りの控訴 - 弁護士ドットコム

駐禁切られた時にちゃんと客に確認した後に、警察に話してるかもあるで。
警察から見ると、使用者不明のままなので、レンタカー会社しか分からない。レンタカー会社から使用者の情報を確証持って取るには捜査令状が必要。でもその手のコストを減らす為に反則金制度がある。


そもそも、期限内に弁明通知書返してないとか(なので納付命令が出てる)、相当レンタカー会社も怠慢なので、まあ、「使用者は違う」とか遅れて言われましてもねという。

新型コロナウィルス感染症の3月現在の状況は、かなり散発的に思える。

元々、一日数万人感染というのとは違い、あまりにも少なく、マクロ的な感染モデルには上手く嵌まらないのですが。

 

 

感染者が疎らにいるのではなくて、ある程度の塊で散発的に発生してます。なお、要介護者と介護者はほぼ固定です。ただし、介護施設は一で済まず、例えばデイサービスと家の介護等、サービス毎に担当者は違います。ただ、市町村区レベルではあまり外との交流はないです。

かなりそんな感じで移動がないのもあり、施設からは大きな広がりはないのが多いです。

ただ、一箇所出ると十人以上には広がるものなので、相変わらずかなりのクラスターに持ち込まれているのは事実です。

 

緊急事態宣言前からかなり気をつけている施設でこれなので、これ以上に減るというのはナカナカ難しいかもなと思いますが、厄介なのは、まだ把握出来ていない無症状感染者はかなりいると思われるところです。今見つかっているのの、2〜3倍以上はいるとは思われるのです。新型コロナウィルス感染症の最大の厄介なところは、無症状〜重症、死亡まで症状が幅広い為、対策は無症状の人も含めて打たねばならず、そのくせ一定の割合致死になるところです。

 

 

一応。ジェネリック医薬品メーカーの工場で起こった事について

www3.nhk.or.jp
b.hatena.ne.jp

簡単に言うと。

昨年一年間で、自主回収した品目が70超えて発生していた。去年にそれを流している記事もある。
answers.ten-navi.com
今回の業務停止命令は、ほとんど行政罰のようなもので、停止前の準備とかを各所にしてからのものです。薬の事なので、急に停止して関係各所に急に止める事も難しいので。

ジェネリック医薬品メーカーと新薬メーカーの大きな違いについて。

価格は完全に国に決められております。

www.bohseipharmacy.co.jp
ジェネリック医薬品の卸値はともかくとして、売値、我々が支払うのは大体同じ金額になります。先発薬は高め維持です。


例えば、武田薬品が出していた新薬「ブロプレス」のジェネリック医薬品は以下のリンク先のような感じです。
www.okusuri110.jp
値段が2倍ほど違うんです。なお、武田は武田テバというジェネリック用のメーカーを作っていて、武田から移管されたものは新薬相当として、ジェネリック品も売っているというよく分からない事になってます。


なので、消費者から見ての価格競争はほぼないですが、年々安くさせられるという事もあり、ジェネリック医薬品メーカーはナカナカ苦しいところがあるようです。

基本的には、製造工場と販売の機能しかないです。

なお、薬の製造工程では、原薬製造と、製剤という形で分かれていると思ってください。
有効成分を合成したりするのが原薬製造で、薬の形にするのが製剤としておきます。後ろの工程はあんまりいい代名詞が見当たらなかったですが、原薬製造とその後の工程というのは、絶対的に分かれるのでまあそんなものです。

というのも、前後で製造のスピードなんかが違うし、そもそも在庫を抱えていたら生産調整等も行う為です。原薬買い付けは国際的に行われていますし、製剤のところは製造販売として売れ行きを見て製剤して在庫してある程度捌いてまた製剤するというような、市場を見ての生産をするからというのもあります。


基本大きなジェネリックメーカーは、原薬や添加物を外から買って来ます。以下ジェネリックメーカーへのアンケートです。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/kouhatu-iyaku/dl/h24-02_3.pdf
多くが中国、韓国、インドから輸入しており、金額から見てもわかる通り、インドはジェネリック原薬としては高いものが輸入されていますね。なお、余談ですが、日本ジェネリック製薬協会に所属していないメーカー結構多いです。新薬メーカーが入る製薬協とはかなり支配力に差があるなとは思います。まあ、新薬メーカーの方が、国の規制や標準等が押し付けられる割合が全然違うので、情報収集必須なのですけど。

新薬メーカーは、厚生労働省PMDAだけではなくFDAからも監督されています。

日本であろうが新薬メーカーは大体売上を米国でも持ってます。
FDAは、海外であろうが人を派遣して監査をします。なので、指摘は厚生労働省ではなくFDAから上がります。厚生労働省も監査はしますが、人が少ないという事もあってナカナカ大変なようです。
FDAの監査がより厳しい、という事ではないのですが、FDAは結構ガチです。

ブコメから見るQ&A

75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

ジェネリック自体が疑わしいと思わざるを得ない。そもそも薄利多売ビジネスだから、ブラックな体質になるのも、むべかるかな。

2021/02/26 07:42
b.hatena.ne.jp
これねえ、薬の原価としては、ジェネリックでも十分儲かるはずなんですよ。
ただ、製造プロセスが古いが基準等はどんどん新しくなり、ベタに作業している人たちが記録を手でつけているような、ある意味前時代的な仕事環境で、わりとモチベーション下がっているところとかは、結構あると思いますよ。
新工場ではシステムも新しく投入されるとは思いますが、ぶっちゃけ「今まで出来てたのに」みたいに言われ続けて多分こういう監査指摘ないと改善難しいんだろうなとも思います。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

またか…。大事故になる前に対応できたのはよいことだけれども、業界的に結構放置されてるのだろうか。

2021/02/26 07:48
b.hatena.ne.jp
うーん、感覚としてはある程度放置されがちではあると思います。治験業務でもわりと前時代的な中で、システム投資が進まねーなーと思ったりはします。で、儲けがあんまりでねーなー→システム投資は凍結気味、若い子が継がないとか。
既存の産業維持というプロセスがあんまり注目されない評価制度とかが目標管理制度とかになるんで、どんどん働きづらくなっていくのですが。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

先発品と効果が同一であることが確かめられてるのが後発医薬品なので1円でも安いところに極端に注文が集中するんだよね。各社コストダウンには必死。

2021/02/26 07:48
b.hatena.ne.jp
いや、コストをケチってるのではなくて、ロット単位での大量生産で、製造にミスがあると大量廃棄になるんですよ。古いラインは特に連続生産とかはしていないです。一回ロット動かすと何ヶ月もその製造プロセスは動かない、みたいなのが当たり前に行われます。何万錠とか捨てる羽目になるというのが、ね・・・・・・
原材料費の問題というよりは、また追加で作業工数が発生するというのが大きいです。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

日医工ってジェネリック業界では国内最大手だった筈。そんな会社がこんなデタラメでは、ジェネリックの信頼もガタ落ちだわ <a href="https://answers.ten-navi.com/pharmanews/18470/" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://answers.ten-navi.com/pharmanews/18470/</a>

2021/02/26 07:49
b.hatena.ne.jp
信頼性を保ちつつ事業をゆっくり拡大させられればよかったのですが、国策によってジェネリック需要を無理矢理作られた結果、ジェネリックメーカーが余裕のない操業をするようになってしまっているのではないかと思います。
なお、日医工とは仕事上付き合いはあった事はないのですが、ちょっとしたシステムをジェネリックメーカーに提案しにいったら「うちは工場です」と言われて帰った事はありました。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

日医工の後発薬を毎日10年以上服薬してる身としては言葉を失う。効き目が弱く感じるときがあったのは体調や季節の問題と考えていたが、だいじょばない案件

2021/02/26 09:22
b.hatena.ne.jp
一応、自主回収もクラスIIまでなので、そこまで健康上に影響が出るような事はなく、また、毎日服用するような薬は特に多少ばらついても問題は起きづらいとは思われますのでご安心されてください。
(薬の飲み忘れとかでも死んだりしないような感じです)
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

先日の事件後、日本ジェネリック製薬協会から第三者による検査体制整備の話がいまだに出ないのはどうかしてる/先日も非ジェネ薬を処方されたら健保からジェネ使えの手紙が来た。自己負担差額はたった80円なのに

2021/02/26 09:32
b.hatena.ne.jp
一応、日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会が声明を出しています。
http://www.ge-academy.org/img/20201218teigen.pdf
しかし、そもそもメーカーがあまり協会に属していないんです。協会等は全部自主的に参加するもので参加を強制はされないものです。新薬メーカーは、当局規制等の情報に関してアンテナ張ってやる必要がありますが、ジェネリックメーカーは新薬メーカーよりグローバル展開も必要ないしあんまり頑張りません。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

 県よりも厚労省が出て、処分するべきだろ。厚労省は何をやっているんだ。あなた任せじゃ駄目だろ。 厚労省幹部は、接待や賄賂をもらっているから、口を出せないのか? / 参考:各社シェア <a href="https://bit.ly/3spFbQf" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://bit.ly/3spFbQf</a>

2021/02/26 09:43
b.hatena.ne.jp
ここらへん誰が業務改善命令や業務停止命令を出すかは法律で決められており、厚生労働省以外に都道府県単位で出せますし、どっちが重いという事はないです。国内製造工場とかだと都道府県単位が多いですね。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

同じレシピで作っても、レシピを考案した人(完成までの苦労あり)とレシピをもらって作った人では安心度が違うよね。って話。 もちろん、先発品=絶対安心ではなく、比較論の話ね。

2021/02/26 10:36
b.hatena.ne.jp
レシピは関係ないですよ。ジェネリック医薬品はあくまでも有効成分に関して同じという事です。実験室で合成する場合でも、ある程度標準がありそうでないです。精製過程も違いますし、物理的な形を整えたり混ぜたりするのでも同じではないです。「なので、溶出試験とか生物学的同等性試験とか」をするのですが、それ今回いい加減にしてやがったというのはあります。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

ゾロ屋なんてどこもこんなもんよ。成分が一緒だからといって一緒ではない。先発の美味い蕎麦屋と同じ蕎麦粉を使っても美味しい蕎麦を作れないのと同じ

2021/02/26 10:42
b.hatena.ne.jp
違うんですよ。合成とかは原薬メーカーが別にやってて、製剤メーカーは基本混ぜて固めるというところだけなんす。でも、そこで混ぜ方は同じにはならない(これは結構手法の問題というよりは機械の問題だったりもするんですが)。溶け方も同じとは限らない。けど、製造前には一応生物学的同等性試験とか溶出試験とかやって、まあまあ同じ感じで溶けるという事は確認はされているはずなんです。
問題は製造工程で気温や湿度で同じような品質に出来なかった、とか、工程に継ぎ足しが入ってしまってた、とかなんで。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

ジェネリック医薬品、ピロリ菌の薬やその他複数でものすごい体調悪くなった人が身内で出たのでそれ以来避けるようにしてたけどもう信用できんなあ。

2021/02/26 10:49
b.hatena.ne.jp
それは療法そのものの副作用なのであんまりジェネリック関係ない。新薬メーカーのでも別に副作用がマイルドになったりはしません。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

ジェネリック医薬品業界日本は終わりですねえ。中華の方がましなんだろうな

2021/02/26 10:59
b.hatena.ne.jp
しばしば理解されていない事があり、こういうのもそれで。原薬は中国からも結構買ってますよ。製造販売元が中国のメーカーということはまずなく、大体は日本のメーカーが中国の原薬を買って混ぜて日本製の薬として売ります。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

日医工」おまえもか。発覚しているのが氷山の一角に過ぎないと考えるべきなんでしょう。医薬品メーカーに対する一斉検査が必要ではないかな。

2021/02/26 11:15
b.hatena.ne.jp
一斉検査のマンパワーが全然足りません。年間新規の申請が1000超えてて、現地まで行ってるのが100超え程度だったかな。なお、現地は原薬メーカー、つまり海外にもちょっとは頑張って行ってます。なお、医薬品だけではなく、化粧品も医薬部外品もこの工場の検査とかは行われるという事もありますが、化粧品まで手を出せているかはちょっと分かりませんが。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

医薬品メーカーなんて利益出てる印象だけど、不適合品まで出荷しないといけないほど経営苦しいのかな?

2021/02/26 11:50
b.hatena.ne.jp
一工場で年間生産出来る量が限られていて、その中でもスケジュールされた量を出荷するのに限界がある、という方が正しいかと思います。
75品目自主回収 医薬品大手「日医工」に業務停止命令へ 富山県 | NHKニュース

公害・薬害の話をはてなですると「反ワクチン・反医療」のレッテルを貼られるのだが令和になっても現実はこれなのだよね。

2021/02/26 12:19
b.hatena.ne.jp
公害・薬害と、この問題は根本的に異なります。小林化工のはちょっとまた近いように思えるかもですが、基本的にまず人の健康に被害が及ぶような結果はまずないです。小林化工のは、あまりにも特殊でかつ異常で、歴史に名を刻むレベルの問題なのですが、それらを起きないように守る為に定められたルールを逸脱してたというのが今回のケースです。
うーん、ISO9001の逸脱とか、不正検査問題とホントよく似ていると言ったらいいでしょうか。令和になっても昭和のやり方が残っていて~というのはあるのですが、変に長いこと続いているとそこにある問題に手を出しづらくなるんです。

余談

不正検査問題とかでちょっと思い出しましたが、日本の斜陽である製造業で、なぜか品質が劣化しているように見える問題というのがあり、製造ラインを十年単位二十年単位で潰して作り変えるような事って、ホントは必要だったんじゃないかなと思いました。しかし、今の日本の経済状況ではそういうノリはかなり厳しそうですね。
一見、「昔からあるから昔の手順でそのままやり続ければいいじゃん」と思いがちなのですが、むしろ検査をクリアするためのバッドノウハウが溜まったり、書かれている通りが現実に出来なかったり、結構だるいルーチンワークになってるんですよね。
なにせ、失敗が許されづらいですよね、先人が通った道って。


こんなだるいワークだったら、自動化すりゃみんな幸せになる、とは思うんですが、いかんせん日本の場合、機械化や自動化って、コストカット用に考えられていて、人間の退屈な仕事部分を取るってあんま考えないじゃないですか。


業務停止命令を機会として、もっと現代化しようぜとかやってくれればいいんですけど、監査がねえ、旧来のやり方の方が書類としてはするーっと通りやすかったりするというのもあって、規制の悪い部分だよなあとも思うんですよね。


まあ、こういうの改善する意欲が沸かないし、評価もされづらいし、手がつけられづらいんだよなあ。